金価格は長期的には2000ドル、3000ドルへ

金価格は長期的に上昇していく可能性が高いが、急騰時に飛びつくのは失敗する可能性が高い

金価格は長期的に上昇していく可能性が高いが、急騰時に飛びつくのは失敗する可能性が高い

金価格が上昇を続けています。世界的な景気後退懸念に伴う安全資産への資金シフト、米ドルの下落、新興国の金需要の拡大、限られる供給など、長期的な視点における金価格上昇の要因は数え上げたらきりがありません。私も金には2007年ごろから注目しており、断続的に記事でも取り上げてきました。

■過去の金に関する記事(こちらも是非ご覧下さい!)
超円高を利用して金に投資!(2011年8月11日)
代表的な金鉱株ETF2種が取引開始!(2011年7月15日)
金価格のバブルはどこまで続く?(2011年4月25日)
中国人の投資で金価格が上昇!?(2010年12月28日)
金資産購入の千載一遇の大チャンスがやって来た(2010年10月16日)
史上最高値更新中の金は買い?(2010年6月19日)
どうなる!?資源価格高騰(2009年6月30日)
魅力高まる金投資(2008年12月31日)
上昇中の金価格で儲けるには!?(2007年4月26日)

世界金協会(World Gold Council)が2011年第2四半期の世界市場の金需要・供給データを発表しましたが、第2四半期の世界の金需要量は前年同期比7%増の919.8トンで、2010年第2四半期の過去最高の需要量であった1107トンに近づいています。その一方で、多くの国の中央銀行が金備蓄を増やしていることで、金の回収量減少に繋がり、第2四半期の金の供給量は前年同期比4%減の1058.7トンになっています。ちなみに、世界金協会によると、各国政府の2011年の金の純購入量は203.5トンで、2010年の76トンのほぼ3倍となっています。

中国では金は常に売り切れている・・・

世界の金の需給状況をもう少し細かく見てみると、中国とインド市場の需要増が目立っています。2011年第2四半期の世界の金需要は前述のように7%増でしたが、同期間、インドの需要は38%拡大し、需要成長率の最大国となっています。中国の金需要は同25%増で、インドに次ぐ2位。中国とインド市場は合計で世界の金塊と金貨の投資市場の52%を占めており、金アクセサリー投資需要の55%を占めています。

そして現在、金価格の急上昇で、中国における金の投資ブームがさらに加速しています。上海市の有名な金小売店である豫園商城において、20g、30g、50g、100gなどの小さい規格の投資金塊・金貨は常に売り切れていますし、500g、1000gの大きい規格の金塊も人気あります。金小売店、百貨店の金製品カウンターでは、一日で予約販売による売上が数百万元にも達しているようです。中国国家統計局によると、2011年7月、中国の社会小売総額は前年同期比17.2%増の14408兆元で、そのうち、金銀宝石製品の小売額は同45%増で、成長幅の最も大きい分野となっています。

世界金協会の予測によると、金価格の高騰が続いているものの、インドと中国からの金需要の成長が堅調に推移するため、下半期の世界全体の金需要は持続的に拡大するとしています。

世界経済が2007年ごろまでのような好景気となり、リスク資産への資金シフトがあれば話しは変わってくるのですが、そのような状況にならなければ、金価格は長期的に見て、2000ドル、3000ドルを目指して上昇していく可能性が高いように思います。