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保険会社合併で9月末に多くの保険商品が消える!?

10月1日付で生命保険会社の合併が2つあります。生命保険会社同士が合併すると、今まであった保険商品はどうなってしまうのでしょうか?

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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生命保険会社の合併が複数予定されています。生命保険会社同士が合併すると、今まであった保険商品はどうなってしまうのでしょうか?

NKSJひまわり生命と三井住友海上あいおい生命が誕生

10月に保険会社の合併が2つある

10月に保険会社の合併が2つある

10月1日付で生命保険会社の合併が2つあります。1つは損保ジャパンひまわり生命と日本興亜生命が合併してNKSJひまわり生命(存続会社は損保ジャパンひまわり生命保険株式会社)に、もう1つは三井住友海上きらめき生命とあいおい生命が合併して三井住友海上あいおい生命(存続会社が三井住友海上きらめき生命保険株式会社)になります。どちらも親会社である損保会社の経営統合により、その生保子会社がひと足先に合併することになったものです。

今回合併する4社は全て損保会社の子会社であり、元々外資だった損保ジャパンひまわり生命以外の3社は、規制緩和によって仲良く平成8年8月に設立しています。このように似た者同士の合併である為、現在取り扱いしている保険商品もかなり似た商品がそれぞれ存在しています。また、損保代理店に生保も販売してもらうことをメインとした販売手法も似ています。

重複している保険商品は9月末で売り止め予定

似たような保険会社が合併するので、営業部隊や間接部門などの重複している部分を統一するだけでも、かなり経営効率は高まるはずです。そして最も合併効果がありそうなのが保険商品の統一かも知れません。これら4社には終身保険や定期保険、収入保障保険、養老保険、医療保険、がん保険、個人年金保険、こども保険などがありますが、どうやら存続会社である損保ジャパンひまわり生命と三井住友海上きらめき生命の商品に一本化され、日本興亜生命とあいおい生命の保険商品は、9月末で売り止めになりそうです。つまり2社分の保険商品が消える運命になりそうです。 

9月までに加入した保険契約は売り止めしても消滅しない

生命保険はほとんどの場合、加入期間が何十年にもなります。その間、加入した商品が売り止めになったり新商品が登場したりすることは多々あります。加入している保険については、契約が終わる(被保険者の死亡、解約、期間満了など)まで有効に継続されます。稀に継続中に契約条件が良くなる(保障範囲が広がるなど)こともありますが、破綻以外で条件が悪くなるようなことはありません。

ただ、更新型の医療保険やがん保険などでは、更新時に同じ保険がなければ類似の保険での更新を勧められることも考えられます。既に加入している人は、保険会社へ問い合わせてみると良いでしょう。


年明けには3社合併の話も

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