キッチン/キッチン選びの基礎知識

家庭で料理教室を始めたい方必読のキッチン計画(2ページ目)

最近、ご家庭で少人数の生徒さんを集めた料理教室を始めたいという方が増えています。そんな方の役立つキッチン計画の極意を伝授いたします。

執筆者:黒田 秀雄

家庭で料理教室ができる
キッチンプランの提案

引続いて、キッチンレイアウト上側の主に収納とビルトイン機器スペースの説明に移ります。
kitchenplan

家庭料理教室のキッチンプラン


 
JはC作業台上部の長尺吊り戸棚です。使用頻度の高い調理器具や食器類を収納します。
Kはビルトイン型アイレベルオーブンと下部にビルトイン型食器洗い機を組み込んだ600mm間口のトールユニットです。汚れた食器や調理器具もダイレクトインを推奨するスウェーデンASKO社の食器洗い機はシンク横でなくても、この位置に組み込むことでシンク周りや調理台下の必要収納を最大限に確保できます。
Lは冷蔵庫スペースです。冷蔵庫は幅寸法が600mm・750mm・920mmなどがあり、奥行き寸法やビルトイン可能かどうかなどの違いがあるので、キッチンレイアウトの段階でどのタイプのどれくらいの容量のものを採用するか決める必要があります。
また、中のものがスムーズに取り出せるよう扉が全開するためには、本体間口以上に扉の開放寸法が必要ですから、カタログで寸法をチェックし、作業の流れに合わせて開き勝手が右か左かも確認してください。
Mは食品庫のスペースです。最低でも600mm、できれば900~1,200mmくらいの食品庫を確保してください。
Nはトールユニット方式の食器棚です。奥行き寸法は450mm確保してください。カウンターから上の奥行き寸法は350mmあれば食器収納として大丈夫です。
間口はこの図面では4メートル以上とっていますが、出入り口との関係で変更可能です。
また、作業台をここに確保すれば、オーブンレンジなどの調理器具を並べて、生徒さんたちが使えるようにすることもできます。

これだけの要素を取り込むとキッチンスペースの間口は4,100mm×6,250mmで、約25平方メートル(約15.5帖)の広さとなります。料理教室を開くには、事務机やPC、コピー機なども必要になってくるでしょう。Nのスペースをそのような場所に利用するのも方法です。
以上、このキッチンプランの概要を説明しましたが、これらの寸法は、料理教室ばかりでなく、一般住宅のキッチンに考えるべき要素もすべて取り込んでいます。
あなたのキッチンづくり計画にお役立てください。

©Aug.2011 Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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