沖縄の観光・旅行/沖縄の基本情報

雨の沖縄旅行、オススメコース(後編)(3ページ目)

雨の沖縄旅行、オススメコースの後編です。こちらではレンタカーを借りない人用に、公共交通機関を使って行ける観光ポイントを紹介します。雨の沖縄はビーチ以外の素顔の沖縄をじっくりと観光するチャンス!ということで、伝統工芸から沖縄ナイトライフまで体験型の観光をご紹介します。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

焼き物好きなら壷屋めぐり

やちむん通り

焼物好き、食器好きなら絶対に楽しいやちむん通り。

国際通りから平和通りを進み公設市場のあるまちぐわーエリアを抜けていくと、壺屋と呼ばれるやちむん(焼き物)エリアに出ます。器好きなら沖縄に行ったならこのやちむん通りを散策せずに帰ることはできませんよね。昔ながらの石畳が敷き詰められた通りの景観は、それまでのまちぐわーの喧噪とはうってかわって情緒溢れるもの。
焼物

古典柄から現代柄まで、ぽってりと温もりがあって使い易いのがやちむんの魅力

傘を持ちながらの散策はちょっと面倒ではありますが、雨の景色もまた味があっていいものです。せっかくの雨ということで、このやちむん通りをゆっくりと散策してみるのも面白いはず。まずは壺屋焼物博物館へ。300年余りの歴史を誇るやちむんの作品をその歴史を学びながらじっくりと見学してからやちむん通りのギャラリーやショップを覗いてみるのも楽しいと思います。

沖縄の人は話好きな人が多いので、ふらっと立ち寄ったショップでお茶をごちそうになりついついおしゃべりに興じてしまうこともしばしば。この界隈で休憩がてら立ち寄るならぜひうちなー茶屋ぶくぶくへ。東ヌ窯の隣にあるこのお茶屋さんは、昔沖縄初のラジオ局であった建物を改築したもので、古きよき時代の沖縄の空気が素晴らしい素敵なお店。沖縄の伝統茶であるぶくぶく茶をいただきながら、癒しの時間を過ごすことができますよ!

■ 那覇市立壺屋焼物博物館
住所:沖縄県那覇市壺屋1-9-32 
TEL:098-862-3761
入場料:大人300円 中学生以下100円
地図:Yahoo!地図情報

■ うちなー茶屋ぶくぶく
住所:沖縄県那覇市壺屋1-28-3
TEL:098-861-2950
営業時間:10:00~18:00  日曜、第3・4木曜休み
地図:Yahoo!地図情報


でぃーぷな沖縄探索 

農連市場

観光者色が一切ない沖縄の台所。美味しそうな新鮮な野菜が並びます。昭和かと思うような雰囲気は、ある人には懐かしく、ある人には新鮮に映るはず!

自動販売機

農連市場横の自動販売機。50円という価格にも驚きですが、「甘いもの色々」の表現にも驚きです(笑)。

国際通りも牧志公設市場ももう何回も行って飽きてしまったー!という人は、観光客で賑わう国際通りを抜け出してもっとでぃーぷな沖縄探索へ。那覇には牧志公設市場の他にも市場があるのをご存知でしょうか?

ひとつは壷屋エリアを抜けた場所にある農連市場。もうひとつはゆいレール安里駅のそばにある栄町市場。立地的に牧志公設市場が観光客用の市場であるのに対して、このふたつの市場は絶対的に沖縄の人々の台所的存在。新鮮な野菜や魚といった食材や美味しそうな手作りのお惣菜が並びます。もちろん値段のほうもぐっと現地価格!

農連市場は夜中の午前1時ごろから営業が始まり、早い店では朝の7時くらい、遅い店でも昼前には店じまいしてしまうという営業時間自体もかなりでぃーぷな市場。午前中早めの時間ならまだ営業している店もあるので、なるべく早起きして朝ご飯を食べに出かけてみるのがいいでしょう。沖縄のおばあはなんとも働き者。市場で働くおばあたちの姿を見ているだけで、こちらも元気な気分になるというものです。

レコード

雑多に並べられた商品の中には懐かしのこんなレコードも。

一方、栄町市場のほうは食材から日用雑貨、衣料品、化粧品などなんでもござれの総合市場。戦後の復興当時の面影が今でも色濃く残る市場です。「ボトルネック」「おかずの便利屋」などこのでぃーぷな雰囲気を利用した食堂や居酒屋もあるので、軽く飲みながら夜ご飯を食べに出かけてみるのもオススメです。

 
そしてでぃーぷな沖縄といえば社交街。ぷらりと社交街散策、これこそ好きな人はものすごーくツボにハマる沖縄の楽しみ方です。社交街とは沖縄の飲み屋が密集した繁華街のことで、沖縄に限らず日本全国何処に行っても町の片隅に必ずあるあの一種独特の地元の飲屋街文化なのですが、沖縄の社交街はなぜかとてつもなくでぃーぷな雰囲気が漂います。
社交街

でぃーぷな沖縄が好きな人にはたまらない社交街文化。ぜひみなさんも社交街デビューをしてみませんか?

国際通り周辺ですと、竜宮通りから桜坂一帯がこのでぃーぷなエリアとなっています。でぃーぷといってもヤギ料理で有名なさかえ、昭和歌謡が楽しめるバーエロスなど観光客でも入れるお店もたくさんあるので、あまり怖がらずに散策しても大丈夫ですよ! 最近はこのでぃーぷな雰囲気を利用した若い人経営のお店なども増えているのも面白い。桜坂には桜坂セントラルというライブハウスがあるので、ライブ好きな人はぜひスケジュールをチェック。地元のアーティストのライブやDJイベントはもちろん、思いがけずお気に入りのアーティストのライブと遭遇することも! 雨の日ということで、飲み屋をはしごの沖縄観光も悪くないと思いますよ!


■那覇 農連市場
住所:沖縄県那覇市樋川2-2-4
地図:Yahoo!地図情報

■栄町市場
住所:沖縄県那覇市安里388
地図:Yahoo!地図情報

■ ボトルネック
住所:沖縄県那覇市安里385(栄町市場内)
TEL:098-884-6640
営業時間:11:30~0:30 日・月曜休み

■ おかずの便利屋
住所:沖縄県那覇市字安里388(栄町市場内)
TEL:098-887-7754
営業時間:18:30~23:00 日曜休み

■ 山羊料理さかえ
住所:沖縄県那覇市牧志3-12-20
TEL:098-866-6401
営業時間:15:00~22:00  日曜休み
地図:Yahoo!地図情報

■ バーエロス
住所:沖縄県那覇市牧志3-8-32
TEL:098-869-2160
営業時間:21:00頃~3:00頃 日曜休み
地図:Yahoo!地図情報

■ 桜坂セントラル
住所:沖縄県那覇市牧志3-9-26 1F
TEL:098-861-8505
地図:Yahoo!地図情報

ガイド的・雨の日の沖縄の遊び方はいかがでしたか? 天気がよいとどうしても海遊びがメインとなり町遊びをゆっくりと楽しむ暇がなくなってしまうので、雨の日こそじっくりと沖縄の町を楽しめるチャンス。沖縄の町の楽しさは、すじぐわー(路地や小径のこと)にアリだと思っているので、足早な観光ではその魅力に気づかずに通り過ぎてしまうことになると思うのです。

時間がたっぷりとある雨の日ならそんなすじぐわー探索に出かけてみるいいチャンス。もちろん傘を持っての散策だし、時には雨や風が強くて歩くのも嫌になることもあると思いますが、ソレはソレとして雨宿りと称して目についたお店に飛込んだり、市場の中で雨をやりすごしたり、というのもそう悪くはないですよ。沖縄旅行でもしも運悪く雨の一日となってしまったら、こんな過ごし方もあるのだということだけ頭の片隅にでも置いておいてくださいね。

前編(レンタカーの旅)はこちら
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