電気自動車・EV/電気自動車・EVレビュー

電気自動車リーフは、果たして“実用”なのか?(2ページ目)

電力不足が一段落することを見越してか、日産は電気自動車リーフのテレビCMをたくさん流し始めた。そんなことから最近「本当のところ、電気自動車はどうですか?」と聞かれる機会も増えている。私のリーフが納車され、もうすぐ半年。果たして電気自動車は使い物になるだろうか?

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

エリアによって大きく異なる充電環境


日産リーフ

充電器の設置はエリアによってまばら。神奈川県などは特に意識が高く、充電に困ることは少ないだろう

ただ県によって環境意識が大きく違うようだ。神奈川県など、急速充電器で困ることなど皆無に近い。公共の施設もあれば、急速充電器を備えているガソリンスタンドも少なくない。一方、千葉県に行くともうお手上げ。房総半島など木更津を最後に、館山から九十九里、銚子を通って鹿島まで一ヶ所も無し。

また、使えないのが日産のディーラー。急速充電器を設置しているディーラーは増えないし(ウチの近所なんか一つも無し)、火曜日は一斉にお休み。定休日でも急速充電器が使えるようになっている九州のディーラーもあるようだけれど、関東地方についちゃてんでヤル気無し。

日産リーフ

計画的に使えば、電気不足に陥ることは稀。遠出をする際は、電気自動車ではなくガソリン車を使うという使い分けも大事だ

とはいえ震災以後の電力不足もあり、私は基本的に急速充電器使った昼間の充電を避けている。それでも電気不足に陥ったことなど一度もない。遠くに行くときはガソリンエンジン車を使うし、そもそもそんな遠出をすることなど少ない、ということに電気自動車を買ってから気づいた。

三菱自動車のi-MiEVは、電池容量が少ないタイプを追加している。走行可能距離をカタログ性能の70%だとすれば84kmになり心許ない。近場しか乗らないという条件ならどうぞ。けれど普通に乗るなら電池容量の多いタイプ(カタログ性能の70%で126km)をすすめておく。
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