スイスの氷河を巡る
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エンガディン地方は、全体的に標高が高いので氷河へのアクセスも容易。 写真はモルテラッチ氷河
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氷河の上を歩く時は、山岳ガイドを先頭にお互いをザイルで結ぶ
氷河が動くのは、年間でわずか数十メートル程度。実際に動く様子は人間の目では判りません。氷河の上は、クレバスの裂け目がいたる所に顔を見せています。雪原の下にクレバスが隠れていることもあるので、氷河の上では油断は絶対に禁物。クレバスの中に転落したら最後、2度と上がることはできません。氷河地帯では、必ず専門の山岳ガイドと一緒に歩きましょう。
氷河が作ったスイスの谷と湖

ラウターブルンネンの地名は、「轟く泉」という意味
氷河の流れが作る谷は、U字の形をしています。例えばユングフラウ地方のラウターブルンネンはその好例。両側の切り立った崖の上からは、いく筋もの滝が流れ落ちてきます。
中でも落差300mのシュタウプバッハの滝は、ラウターブルンネンのシンボル的存在。大きな落差のため、流れ落ちる水の多くは途中で霧になって落ちてきます。かってこの地を訪れたゲーテやワーズワースも、滝の優美な姿に感嘆し、作品に残しました。
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湖に沿って鉄道が、そして湖の上を船が走る