シンガポール/シンガポールのホテル

ラッフルズホテル/シンガポール

シンガポールの顔といっても過言ではない、白亜のコロニアルホテル、ラッフルズホテル。イギリス統治下時代を思わせる、その優雅な姿は、何世紀にもわたって各国のセレブリティに愛され続けています。現在では、シンガポールの有名観光地としても知られるラッフルズホテルについて詳しくご紹介。泊まる人も、泊まらない人も、ラッフルズの世界を覗いてみましょう。

稲嶺 恭子

執筆者:稲嶺 恭子

シンガポール・沖縄ガイド

シンガポールを体現する白亜のコロニアルホテル
ラッフルズシンガポール


説明画像

シンガポールを旅するなら必ず訪れたいスポットでもある、ラッフルズホテル。コロニアルな建物も魅力的

ラッフルズ

長い歴史が刻まれた伝統のホテル。その美しさとホスピタリティで各国の著名人からも絶賛された

マーライオンと並んで、シンガポールのシンボル的存在ともいえる超有名ホテル、ラッフルズホテル。「スエズ運河以東で最も豪奢」と評されてきた、白亜のコロニアルテイストのこのホテルには、長い歴史と伝統が刻まれています。1887年に、アルメニア人のサーキーズ兄弟が開業して後増築を重ね、日本占領時代には昭南ホテルと名を変えたこともあり、シンガポールの歴史とともに歩み続けてきました。1987年には、建物がシンガポール政府により歴史的建造物にも指定されています。現在は、世界各国にホテルを展開するラッフルズ・ホテルズ・アンド・リゾーツのフラッグシップホテルとしても、世界各国の顧客から高い評価を得ています。

 

一時休業を経て、1989年に設立されたラッフルズ・インターナショナルによる全面改装が行なわれ、1991年に再開。現在の形となりました。コロニアルホテルというと、部屋の設備が古い……といったイメージを抱く人もいるかもしれませんが、伝統的雰囲気を残したまま、現代のハイテクを取り入れた形に生まれ変わっているため、セキュリティーや客室内の設備は他の最新ホテルと変わりありません。

ラッフルズホテル

ホテル敷地内にあり、宿泊客以外でも利用が可能。入場料も無料なのでぜひ立ち寄ってみよう

歴史的なホテル、ラッフルズの顧客には、エリザベス女王にチャーリー・チャップリン、ラドヤード・キップリングなどなど、世界各国のセレブリティや作家、王族に政治家と、錚々たる面々が名を連ねていますが、特に有名なのはラッフルズホテルを「東洋の神秘に彩られている」と絶賛し、こよなく愛したイギリスの小説家で劇作家のサマセット・モームでしょう。現在でも彼の名を冠した、サマセット・モーム・スイートという部屋が設けられています。

ラッフルズホテルの歴史については、ラッフルズ・ミュージアムで詳しく知ることができます。興味深い調度品や地図、写真などは必見。宿泊客以外も利用できるので、こちらもおすすめです(10~19時、入館無料)。それでは、華麗なるラッフルズホテルを詳しくご紹介していきましょう。 
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