土用しじみといわれる裏付けは?
シジミの漁獲量の99%が、ヤマトシジミ。
また、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、鉄分、亜鉛等のミネラルを含み、他の代表的な貝類と比べてしじみが最も多く含んでいます。ミネラルは、暑い時期は汗とともに排出し、不足しがちな栄養素です。
またしじみは、ビタミンB2、ビタミン12なども多く含んでいます。ビタミンB2はタンパク質や糖質、脂質などをエネルギーに変える際に必要不可欠なビタミンです。ビタミンB12は、脂質代謝や造血作用などの働きがあります。
しじみに含まれているオルチニンやメチオニン、タウリンなどのアミノ酸が肝機能の働きを助け二日酔いの改善に役立つということは、以前の記事でご紹介しています。
暑い時期はビールなどのアルコールを飲む量も増えがちですし、また夏バテなどでどうしても食欲がわかないといった時に、温かいしじみの汁物などは口にしやすいと思います。しじみはだしだけで実は食べないという人も多いのですが、身にも栄養は残っているので、残さずいただきたいものです。
ただし慢性肝炎、肝障害等のある方は、肝臓に蓄積する過剰な鉄分が有害性を生じるという報告があり、鉄分の多いしじみは避けるように制限される場合もあるので、病院でご確認ください。