学資保険と元本割れ
よく耳にする「元本割れ」ってどういう意味?
山口さん:
学資保険・こども保険などで皆さんがよく言う「元本割れ」とは、払った保険料よりも満期金が少ないことを言います。たとえば、学資保険で、子どもの医療保障や育英年金の充実した商品などは、保障に保険料が回るので、いわゆる「元本割れ」することになります。また、学資保険は中途解約すると、払い込んだ保険料より戻ってくるお金が少なくなることがあります。
教育費を貯めたいのか、保障を充実させたいのか、保険に入るときは目的を確認してから入りましょう。中途解約するときは、解約返戻金がいくらになるのかも考え、よく確認してから解約しましょう。
落とし穴3:
保障が大きいと、元本割れするものもある
満期と払い込み満了は違う
――満期と払い込み満了は何が違う?山口さん:
生命保険には、契約期間の決まっている定期保険と、保障が一生続く終身保険があります。定期保険には満期(契約期間の終了)があり、満期を越えれば保障は受けられません。終身保険は、満期がなく、その名の通り、一生涯保障を受けられます。
終身保険の保険料の支払いは、「一時払い」、「10年払い」、「60歳払済」など、支払い期間を決められるので、払い込み満了(支払い期間終了)後は、そのまま保障を残すこともできるし、解約して解約返戻金を受け取ることもできます。保障と同時にお金を貯めたいという場合、学資保険の代わりに短期払いの終身保険(生命保険)に加入することもできます。
ここで注意したいのは、満期の決まっている学資保険と違い、生命保険を解約して解約返戻金を受け取る場合、払い込み満了のお知らせが保険会社からくるわけではないということ。解約返戻金については自分でしっかり確認しておきましょう。逆に、自分で管理する自信がない人は、満期になるとお知らせがくる学資保険を選ぶのも一案です。
落とし穴4:
払い込み満了のお知らせは来ないので、自分で管理すること
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