第三者機関が化学物質濃度を測定
積水ハウスの「エアキス」では、5つの物質について、竣工時にリビングと子ども部屋の2ヵ所について厚生労働省が定めた測定方法で濃度測定を実施。データを第三者機関で分析し、引き渡し時に「性能評価証」を発行し結果を知らせるといいます。これなら安心ですね。化学物質測定装置。第三者機関によって化学物質濃度が測定され、基準をクリアしていることが確認される
でも、いくら健康にいい建材だといっても、選択できるだけのバリエーションが豊かでなければ、実際に住宅に導入されることは難しいものです。また導入コストも高くなってしまっては、実用には適しません。それが、いわゆる「健康住宅」のネックでした。
積水ハウスは「住宅総合研究所」(京都府木津川市)で、建材の実証実験を実施。それにより、アイテムの信頼性を確保しながら、コストダウンにも成功し、オリジナルのインテリアコーディネートシステムについて標準仕様で対応できるようになったそうです。
水と同様、空気もタダではなくなった?
エアキスの基準に合うよう、数多くの建材や素材の化学物質濃度が測定され採用されている。その結果、豊富なバラエティーを実現している
一昔前まで、日本では水や空気はタダといわれてきました。しかし、現代ではミネラルウォーターを購入するのが一般的になったように、水についてはお金を出して購入するものという認識が定着しました。
積水ハウスの「エアキス」のような提案が出てきたところを見ると、それは空気についても同様のよう。放射能問題はおおげさかも(というか住宅単体では対策は難しそう)しれませんが、空気の質は目に見えないもの。住宅の善し悪しを判断する一つの基準として、室内空気質というポイントが今後注目度が増しそうです。