日本文具大賞に見るカラーデザインの５大トレンド(5ページ目)

シルバーとオレンジの出会い～錐をデザインしたシャープペンシル

「arbez」は、ゼブラグローバルデザインブランドのことで、「zebra」を反対から表記した名称です。ゼブラは、世界各国の若手デザイナーを集めたコンペティションを開催し、そこで選び抜かれたデザインを商品化しています。
「arbez」ブランド第一弾はフィンランドの若手デザイナーによる、錐（きり）をイメージした筆記具「piirto（ピールト）」。油性ボールペンと蛍光ペンもありますが、日本文具大賞では、スリムでシンプルなボディに、特徴的なデザインのノックボタンを付けたシャープペンシルが優秀賞に選ばれました。

ノックボタンは、鮮やかなオレンジで、上下左右の4ヶ所が深く掘りこまれた独得の形態となっています。軸の色は、定番の白と黒ですが、先端のシルバーとノックボタンのオレンジの絶妙なカラーバランスによって、シャープでアクティブな印象を与えます。既存のカラーリングにとらわれない自由な発想に、文具のデザインの可能性を感じる一品です。

【取材協力】
・コクヨS&T株式会社　コクヨお客様相談室：0120-201594　
・カール事務器株式会社
・カモ井加工紙株式会社
・北星鉛筆株式会社
・ゼブラ株式会社

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