イスタンブール/イスタンブールの観光・世界遺産

ガラタ塔/イスタンブール

イスタンブールを旅行中、新市街の小高い丘にたたずむ、とんがり帽子の鉛筆のようなかわいい塔を見る機会は必ずあるはず。どこからでも目につくこのガラタ塔、展望台からの景色は最高です。ガラタ塔情報はこちらから。

執筆者:安尾 亜紀

ガラタ塔からイスタンブールを360度パノラマで楽しむ!

パノラマ

イスタンブール歴史地区を対岸に望みます

夕焼け

日没時、夕日に染まるイスタンブールも見ものです

世界のメディアがイスタンブールを紹介する際、必ずと言っていいほど撮影に使われるのが、ここガラタ塔の展望台からの景色。小高いイスタンブールの丘のてっぺんに建てられたわずか69.9メートルの塔からは、360度のイスタンブールパノラマを眼下に収めることができます。夕日が沈むころに行ってみると、ボスポラス海峡の海面から町の屋根まで、全てがオレンジ色に染まる様を一望できることも。一通り観光地を訪れた最後に見おさめとして行ってもらいたいスポットです。
 

ガラタ塔の歴史

ガラタ塔

実はかなりいにしえまでさかのぼることができる、歴史的建造物

小さくかわいい塔ですが、その歴史には奥深いものがあります。元はといえばビザンチン帝国時代の528年、アナスタシウス帝が灯台として建設させたのがその始まり。1204年に第4次十字軍遠征で一度破壊されますが、1348年にはジェノヴァ人が後に残ったがれきを利用して再び建設することになります。
 
プレート

ガラタ塔の胴体にあるプレートには、1453年にジェノヴァ人がスルタンに塔の鍵を献上した、と書かれています

1638年、ヘザルフェン・アフメット・チェレビという人が世界で初めて人工の羽を使ってガラタ塔から約3,000メートルの飛行に成功、アジア側のウスキュダルまで飛んだいう逸話もあります。今で言う、人間鳥コンテストの元祖的な存在ですが、これについては“Istanbul Kanatlarimin Altinda”(イスタンブールは羽の下に)というトルコ映画もあり、イスタンブールには彼の名から取られたヘザルフェン空港という小型飛行機の空港もあるほど、トルコでは有名な話です。

その後捕虜収容所や天文台、火災監視塔などとして使われるものの、2度の火災や嵐などで一部損壊。現在の姿になったのは、1967年以降のことです。
 

ガラタ塔を楽しむには

ガラタ塔

こんなに大きな塔だけど、ほんの近くまで行かないと見えない

テュネル駅

カラキョイから一駅だけの古い地下鉄に乗っても、タキシム広場から路面電車に乗っても、最終的な最寄りの駅はここ、テュネル

ガラタ塔までは、タキシム広場の方から行くと坂を登らずに行けるのでおススメ。ついでにイスティクラル通りでショッピングを楽しむこともできます。カラキョイからだと坂を登ることになりますが、一駅分しかない古い地下鉄に乗ってテュネルまで行けば上る必要はなくなります。

塔の展望台まで上がるにはまず専用エレベーターに乗り、それからさらに階段を上ります。展望台の通路はもとより、この階段もエレベーターもかなり小さいので、夕方の日の入り時刻や週末などはかなりの混雑。行列をして待つことになる上、展望台でもゆっくり写真を撮ることがままならない可能性もあります(展望台の通路はかなり狭いです!)。日没の景色にこだわらなかったり、時間を有効に使いたい人、じっくり撮影派などは朝一番に行きましょう。朝11時ぐらいまでに入れば、そんなに待つことなく景色を楽しむことができます。
 
夜のガラタ塔

ライトアップされたところがかわいい!

ガラタ塔の展望台は夕方時までですが、夜景を楽しみたい場合は展望階にあるレストラン&ナイトクラブで食事を楽しむのも一つの手。ベリーダンスや民族舞踊のディナーショーを鑑賞することもできます。ちなみに、夜ライトアップされたガラタ塔そのものも美しいので要チェック!

ガラタ塔も含めた、ベリーダンスが鑑賞できる場所についてはこちらの記事もどうぞ>>>トルコでベリーダンス鑑賞
 
小楽器通り

テュネルからガラタ塔までの通りは古楽器を売るお店が多く、なかなか興味深い

ガラタ塔近辺には楽器を売るショップが連なる通りやオヤ(トルコの立体レース)のようなトルコの小物グッズのお店、スイーツ店、おいしいレストランや居酒屋、ジャズバーなど、ひっそりとしていながら見どころがポツポツあります。ガラタ塔に行った際には周辺もぶらりと散歩してみてはいかが?

<DATA>
Galata Kulesi (ガラタ・クレシ)
TEL:0212-293-8180
営業時間:9:00~20:00(展望台レストランは20:00~00:00)
定休日:なし
アプローチ:タキシム広場から徒歩20分、テュネルから徒歩5分
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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