京都通勤圏、大阪はビミョウ
近江八幡市は水郷の街として有名
通勤便は決して良いとはいえない小舟木エコ村。しかし、コンスタントに売れ続けているその理由は、半端無く「エコ」だからなのです。そのポイントは大きく3つありました。今回はそのうち2つをご紹介します。
街全体で「エコ」に取り組んでいる
小舟木エコ村の中にある「近江八幡エコハウス」
街(こちらの場合「村」ですが)全体を「エコ」であるというには、設備だけでなく仕組みや取組みが肝心です。小舟木エコ村では、大学やNPO団体と協力しながら「エコ」に関する様々な仕組み/取組みを具体的な形にしています。
その一つが「風景づくりの手帖」という冊子。
「小舟木エコ村デザインコード」という副題がついているこの冊子は、土地所有者などからなる「小舟木エコ村風景づくり協定委員会」によって運営/管理されていて、各世帯ごとに必ず守るべき内容と、積極的にやってみる内容、将来的に取り組む内容が、わかりやすく解説されている冊子です。
全部で30項目の記載があります。内容は例えば以下のような感じ。
必ず守る内容
- 1区画あたり、5本以上の樹木を植栽する
- 植栽の少なくとも1本は「ふるさとの木」とする
- 菜園を10坪以上設ける
- 生ゴミ処理機器の設置スペースを確保する
- 雨水タンク、またはそれに替わるものを設置する
- 果樹を植栽する
- 1m以下の築山を設ける
- 庭づくりには近江八幡周辺の素材や建築端材を活用する
「エコロジー」に取組み、「エコノミー」的にも成功している街(村ですが!)なのです。
次のページでは「街にあふれる『エコな設備』」をご紹介します。