定期預金の満期後は?元利自動継続や元金自動継続とは?
いつでも出し入れできる普通預金とは違い、一定の期間を決めて預ける定期預金。定期預金に満期が来た際の取り扱いは、「自動解約」と「自動継続」の2つがあります。すぐに使う予定がないなら、定期預金をそのまま自動継続するのも手。元金自動継続と元利自動継続の違いにも注意です。定期預金の満期までの期間は1週間~10年
ゆうちょ銀行の定期貯金は、最短が1カ月、他に3カ月、6カ月、1年……などの期間があり最長は5年です。都市銀行、地方銀行では5年以上の定期預金も取り扱うところが多く、最長は10年です。珍しいタイプとして、東京スター銀行では1週間、新生銀行やオリックス銀行では2週間で満期が来る預金も取り扱っています。
1週間から10年まで預入期間には大きな幅がありますが、どれくらいが適切なのでしょう。当面使わないお金は長期がいいのでしょうか? 預入期間を選ぶとき、預けたお金を使う時期だけではなく、金利にも注目しましょう。
定期預金の金利と期間の関係
定期預金の金利は、期間が長いものほど高くなる傾向があります。しかし現在はあまりの低金利で、期間による差はほとんどありません。定期預金は原則固定金利ですから、超低金利の現在、長期間の定期預金に預けてしまうと、低い金利でずっとお金を置いておくことになるため期間は短めの方がいいでしょう。1年から長くても3年くらいをメドに考えた方がよさそうです。
定期預金の満期後は、自動解約か自動継続の選択を
そして、満期が来たときの取り扱いは、預け入れの時点で決めることになっています。取り扱い方法は2通り、自動解約と自動継続です。■自動解約
自動解約は満期で終わりになります。元金と利息(税引き後)の合計が普通預金に入金されて、定期預金は終了。
■自動継続
一方、自動継続は、同じ期間の定期預金に自動的に預け替えます。手間要らずで定期預金をまた続けることができます。自動継続の場合、次の期間の金利は継続日のものが適用になります。
インターネットで預けるネット定期の中には、ネットバンキングで満期時の取り扱いを変更できるものもあります。例えば、自動継続にしていた定期預金を自動解約にする、逆に自動解約にしていた定期預金を自動継続にするなど。途中でお金のやりくりの予定が変わった場合に便利です。
総合口座を利用して定期預金を行っている人もいることでしょう。総合口座は、定期預金を担保として自動貸越ができる仕組みのため、原則、定期預金は自動継続となっています。
定期預金を自動継続した場合の利息は?元金自動継続と元利自動継続の違い
定期預金を自動継続した場合、- 元金自動継続……元金だけを自動継続し利息は普通預金に入金する方法
- 元利自動継続……元金と利息を合わせて定期預金として自動継続する方法
定期預金では、お金を雪だるま式に増やして行きたいなら、元利自動継続がおすすめ
余裕資金は、1年程度の定期預金にして、元利自動継続にしておけば、満期ごとに利子が元本に組み入れられる複利運用となり、今後、金利が上がった場合は、継続日の金利でまた定期預金に預入れることになりますから、手間をかけずに金利上昇の波に乗ることができます。さらにネットバンキングの契約をしておけば、お金を使いたくなったらネットで満期時の取り扱いを自動解約に変更することができて便利です。
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