生命保険/生命保険アーカイブ

必見!!決算にみる生保47社の実力度(財務編)

各生命保険会社の2010年度(平成22年4月から23年3月)決算が出揃い、47社の決算内容を確認したところ、新たな発見や驚きがたくさんありました。業績編と財務編に分けてお伝えします。

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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各生命保険会社の財務状況はいかに?

各生命保険会社の2010年度(平成22年4月から23年3月)決算が出揃い、47社の決算内容を確認したところ、新たな発見や驚きがたくさんありました。業績編と財務編に分けてお伝えします。

必見!!決算にみる生保47社の実力度(業績編)に続いて、今回も2010年度の保険会社の決算内容を取り上げています。今回はソルベンシー・マージン比率と利益、資産構成について取り上げています。各保険会社の保有契約数や新契約数、年換算保険料については、必見!!決算にみる生保47社の実力度(業績編)をご覧下さい。

■インデックス
・ソルベンシー・マージン比率と利益…2P
・資産構成…3P
 

ソルベンシー・マージン比率とは?

ソルベンシー・マージン比率とは、予測を超えて発生するリスクに生命保険会社がどれだけ対応できる支払余力を有している判断するための指標のひとつで、ライフネット生命保険のHPには次のように書かれています。

『ソルベンシー・マージン(Solvency Margin)比率は、大震災など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる支払余力(ソルベンシー・マージン)を有しているかどうかを判断するための行政監督上の指標の一つです。行政が判断する一定の水準を上回っていれば、経営の健全性について一つの基準を満たしていることを示します。しかしこの比率だけをとらえて経営の健全性のすべてを判断することは適当ではありません。(ライフネット生命HPより転記)』

新基準のソルベンシー・マージン比率は、過去の教訓や意見などを踏まえて、より信頼性のある指標とする為に、現在の基準よりも「マージン(資本)算入の厳格化」や「リスク計測の厳格化」した内容になります。来期(平成24年3月期末)の決算から早期是正措置の指標として適用される予定です。

ソルベンシー・マージン比率に格付けや株価、利益なども合わせてみることで、保険会社の健全性がイメージしやすくなります。


次のページでは、各生命保険会社のソルベンシー・マージン比率と新基準のソルベンシー・マージン比率、さらに経常利益と当期純利益を表にまとめています。

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