セッティングは、ウッド5本の時代へ!
当サイトでは、2007年の記事に、今後、ロングアイアンは無くなり、ラインナップされなくなるかもしれないと書きました。その時は、かなり思い切った予測のつもりだったのですが、時代の流れは思いのほか早かったようです。ここ数年、ロングアイアン離れが一気に起きてしまい、今や多くのゴルファーのセッティングが、5番アイアンからのセッティングで、その代わりに7Wや9Wなどのショートウッド、ユーティリティーや、ウェッジを増やすゴルファーがほとんどになりました。中でもアイアンの本数を減らし、ウッド・ユーテリティーを多く入れるセッティングが定番になりつつあります。多くのゴルファーがすでに、ウッド・ユーティリティーを5本前後入れている状況です。というわけで今回は、最先端のウッド5本セッティングについて紹介します。
アイアンの本数が減り、ウッド・ユーテリティーを増やすようになった原因はいくつか考えられます。見逃せないのは、やはりツアープロの存在です。
その昔、男子プロのセッティングと言えば、ウッドは、ドライバーとスプーンの2本、アイアンは2番アイアンからが一般的でした。しかし、現在は、プロも積極的にユーティリティーを使用しています。
ロングアイアンを苦も無く打つことができるであろう、ツアープロが使用するには様々な理由が考えられます。
まずは、道具の変化。ボールの低スピン性能が高まったこととアイアンのストロングロフト化が進んだことです。低スピンとなったボールは、ドライバーショットなどでは棒球になりやすく飛距離を伸ばすことができますが、ロングアイアンではスピン量が十分でなく球が上がりにくくなる可能性があります。
また、この十年でアイアンのロフト角は顕著に立っていて、同じ番手でも1番手くらいのロフトの差があります。4番アイアンでも3番アイアンよりもロフトが立っていたりするので、やはりボールを上げにくくなっているのです。ウッドやユーティリティーは、ボールを上げやすいので、その点をカバーすることができます。ラフなど、ライが悪くなるとなおさら性能の差が顕著に表れるでしょう。
また、技術革新が進む中で、様々なモデルのウッドやユーティリティーが登場し、プロの眼鏡にかなうものが増えてきたのも大きな要因だと思います。ユーティリティーは、ウッド型とアイアン型に大別されますが、様々な形状や特性のものが登場し、選択肢は増えています。
女子プロゴルファーに至っては、ウッドを6本セッティングする選手も少なくありません。プロが使用することで、アマチュアゴルファーも心理的な抵抗がなくなり、いままで以上に使用する機運が高まったと言えるでしょう。