2つの世界遺産を抱える、南スペイン・グラナダへ
アルハンブラ宮殿はスペインきっての名所の1つ
アルハンブラ宮殿内。画像は記事アルハンブラ宮殿 歴史や見所、チケットの予約など」より
世界遺産、アルバイシンの丘
この宮殿以外では、アルバイシンの丘もユネスコ世界遺産に登録されている見所。海抜約700から800メートルの、石畳の緩やかな丘にある、イスラム教徒の居住区。8世紀から住み始めた、街で最も古い地区です。白壁の家が連なる異国情緒漂う雰囲気が絵になります。この丘には、イスラム時代はモスクだったサルバドール教会、イスラム王朝最後の王ボアブディルの母が住んでいたという、15世紀に建設されたダール・アル・オラ宮殿などモニュメントがあります。とはいえこの丘の価値は、頂上のサン・ニコラス広場から目の前に広がるアルハンブラ宮殿の眺めにあるでしょう。人生の感動の景色の1つになるかもしれません。一つ注意点ですが、細い道が曲がりくねっており、死角になる場所が多いので、スリなどの犯罪もあります。特に夕暮れ時以降はできるだけ一人で行かずに、一人旅でも他の観光客などについて行きましょう。
グラナダ、その他の見どころ
サクロモンテ
1506 年に建設プロジェクトが開始され、17世紀まで工事が続いたカテドラルも見逃せません。ステンドグラスが美しい黄金の礼拝堂は圧巻。
カテドラル付近にある王室礼拝堂も是非訪れたいもの。1504年に建設が始まり、1517年に完成したゴシック様式の建築物で、イサベル女王とフェルナンド二世が地下の棺で眠っています。
パラドール・デ・グラナダ
<DATA>
■Parador de Granada(パラドール・デ・グラナダ)
アクセス:国鉄グラナダ駅からタクシーで約20分
料金:260ユーロ~
グラナダへの行き方
バルセロナからは飛行機で約1時間半。地元の航空会社イベリア(Iberia)(機体は提携する格安航空会社Vuelingのもの)と、エアーエウロパ(Air Europa)のフライトがありますが、ダイレクト便はVuelingのみのようです。価格は最安のVuelingで、2018年2月末現在は往復約100ユーロ。しかし、1日1本しかフライトがないこともあり、選択の余地があまりありません。マドリードからは飛行機で約1時間。バルセロナと同じくイベリアやエアーエウロパなどのフライトがあり、価格もバルセロナからと同じくらいです。バルセロナのサンツ駅から国鉄Renfeのツーリストクラスで約8時間。往復100ユーロちょっと。一方マドリードのアトーチャ駅からはRenfeの特急AlAveで約4時間半。価格はバルセロナからと同様に往復100ユーロを超えるくらいです。
少し時間はかかっても安く行きたいならバスがおすすめ。大手長距離バス会社Alsaでは、マドリード・グラナダ間は約5時間かかりますが、往復約50ユーロと断然お得。しかも早朝から夜中まで頻繁に便があるので、都合のいい乗車時間が見つかるはずです。