「どんな建物が建てられる?」を調べる敷地調査
都市部の土地。都市部は法規制が多く、想定していた建物が建てられないケースも出てくるため、敷地調査などで事前に条件を把握しておきたい
敷地の大きさや形状は、改めて調べてみると色々と問題が見つかるもの。例えば、隣家との敷地の境界が曖昧だったり、権利関係が複雑だったりする場合があります。特に、古い土地の場合は、境界線が不明の場合も多いですから、隣家の人や地主の立ち会いを求めて、明確にする必要も出てきます。
また、用途規制や防火指定など、地域や場所によって用件が大きく異なりますから、関係する役所に行って確認する必要があります。ですから、敷地調査を行う大きな目的は「どんな建物なら建てられるのか」を改めて把握する作業だと言えます。
手軽にできる地盤の善し悪し判定法
新興住宅地。新しく宅地開発された場所は、地名が変更されているケースもあるので注意が必要だ
新興住宅地の場合は、地名が改められている場合もあります。ですから、新たに土地や分譲住宅を購入する場合は、改名前の名前や古い地名を調べてみることもいいかもしれません。役所にいって地盤地図などを見せてもらうこともできます。
さらに、実際に敷地の上を歩いて沈み込みを感じたり、鉄筋などの棒を簡単に土地に差し込めるなどの状態なら注意が必要でしょう。スコップで数十センチ掘ってみて、水がしみ出るようなケースでは、確実に地盤に問題があると判断できます。
次のページでは、地盤調査についての具体的な内容を確認してみましょう。さらに敷地&地盤調査のタイミングについて考えてみたいと思います。