あなたの熱意をアピールしたいなら、手書きでの作成が理想的です
履歴書作成の基本
履歴書は、自分を売り込むための「カタログ」のようなもの。履歴書を通して、あなたの価値や魅力を的確に伝えるためにも、履歴書作成の基本を覚えておきましょう。- 履歴書の用紙は、用途別によって様々な種類があります。「パート・アルバイト用」「転職者用」など、自分に合った用紙を選びましょう。
- 「直筆」「パソコンでの作成可」など、応募要件に沿った方法で作成しましょう。
- 手書きの場合は、黒インクのボールペンまたは万年筆で記入しましょう。
- 文字の美しさより、心を込めて丁寧に書くことを心がけましょう。
- 書き損じても、二重線や修正液での訂正はNG。面倒でも新たに作成し直しましょう。
- 空欄をつくらないよう、すべての項目に記入しましょう。
- 求人先へ提出(投函)する前に、あらかじめ手元にコピーを残しておきましょう。
- 複数の求人先へ応募する際、コピーした履歴書を使い回すことは絶対に避けるべきでしょう。
履歴書の書き方
■1.日付郵送の場合は、ポストに投函する日付を記入します。持参の場合は、履歴書を持参する日付を記入します。年号は、西暦または和暦(昭和・平成)のどちらかで統一しましょう。
■2.写真
3ヶ月以内に撮影した証明写真を貼ります。スナップ写真はNG。写真撮影時にはフォーマルな服装(黒や紺のスーツ)が基本です。長い髪はひとつにまとめ、清潔感をアピール。万が一はがれた時のために、写真の裏には氏名を書いておくとよいでしょう。
■3.氏名
氏名にはふりがなをつけましょう。「ふりがな」と書かれている場合はひらがなで、「カタカナ」と書かれている場合はカタカナで記入します。
■4.印
履歴書には「認印」を使いましょう。シャチハタはNG。履歴書に印欄がない場合は、氏名欄内の右端に押します。「せっかくキレイに書けたのに、印がかすれたせいで書き直し……」という事態を防ぐために、あらかじめ印を押してから記入を始めるという手もあります。
■5.現住所
都道府県から建物の名称(~様方/部屋番号)まで省略せずに記入します。住所のふりがなは、漢字表記の部分だけ記入しましょう。
■6.電話番号・緊急連絡先
確実に連絡が取れる電話番号を記入します。「自宅に固定電話がない」あるいは「勤務で不在がちのため、自宅の電話では連絡がつきにくい」という場合は、携帯電話の番号を記入しましょう。
■7.学歴・経歴
1行目の中央に「学歴」と記入し、その次の行から実際の学歴を記入します。小学校と中学校は「卒業年次」のみ、高校以降は「入学年次」「卒業年次」を書くのが一般的です。学校名は正式名称(大学・短大・専門学校は学部・学科・専攻まで)を記入しましょう。
学歴を記入し終えたら、「職歴」と記入し、その次の行から実際の職歴を記入します。初めての就職から現在までの「入職年次」「退職年次」を書きましょう。法人名などは省略せず、正式名称で記入します。退職した場合は「一身上の都合により退社」、在職中の場合は「現在に至る」と書くのが一般的です。
ここでは入職・退職(あるいは在職)の経緯が分かればOK。具体的な職務内容は「職務経歴書」として別途作成します。
■8.免許・資格
これまでに取得したすべての免許・資格を、取得年月順に記入します。免許名や資格名は正式名称で。看護師免許の取得年月は必ず記入しましょう。「○○の資格取得に向けて勉強中」とアピールするのもOK。
■9.特技・趣味・得意科目
看護と関係のない内容でも大丈夫です。あなたの個性を伝えるためにも、ぜひ記入しましょう。
■10.志望動機
志望動機は、履歴書の中で最も重要視される項目です。「自分に合う職場と感じたから」などの曖昧な内容や、求人先のパンフレットを書き写したような内容では、誠意が伝わらず良い印象を与えません。その職場で働くことで「どのような看護を展開していきたいのか」「どのような看護師になりたいか」など、あなたの想いを明確に伝えることが大切です。
■11.本人希望欄
勤務地や待遇などの希望があれば、希望する理由を添えるのが理想的です。特に希望がない場合は「特になし」と記入します。希望入社日は、退職手続きや引継ぎなどを考慮し、余裕をもたせて設定しましょう。
次のページは、職務経歴書の書き方について解説します。