夫婦関係/夫婦円満のコツ

三谷&小林の離婚に見る、友達夫婦の落とし穴(2ページ目)

芸能界きってのオシドリ夫婦と言われた三谷幸喜&小林聡美の離婚は、「友達夫婦」がよく陥る、あの状態になってしまったことが原因かもしれません。いつまでもみずみずしい夫婦関係でいるには何が必要なのかを考察します。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

ささやかれる離婚原因

夫婦がそれぞれの個性を発揮し、対等な関係を築く「仲良し夫婦」「友達夫婦」の印象が強かったお二人。この17年目の破局について、お二人連名のファックスでは「これといったはっきりした理由があるわけではありません。ただ、長く生活を共にしている間に考え方や価値観の小さな違いが積み重なりだんだん大きくなってしまった」と離婚の原因を説明。「お互いへの尊敬を持ち続け、それぞれがより自分らしく生きていくために別々の道を歩むことを決めました」という表現でまとめています。

今回のお二人の離婚原因については、三谷さんの浮気疑惑などさまざまな憶測が報道されています。もちろん、私自身はお二人を個人的に存じているわけでもないですし、皆さんの知らない離婚の真相を知っているわけでもありません。あくまでも報道されている情報の中から感じることは、「同士婚」「友達夫婦」の離婚原因に良くあげられる現象が、お二人の間にもあったのではないか、ということです。それは、夫婦の間の「セクシャルな関係」の欠落です。
 

夫婦がセクシャルな関係である必要性

夫婦が対等で、友達同士のようなフラットで独立しあったカップルは、ある意味、理想的な夫婦と言えるでしょう。どちらかが相手に依存し過ぎることもなく、どちらかが一方的な権力を持つのでもなく、それぞれの個性を尊重しあいながら、絶妙なハーモニーを奏でることができます。お子さんがいない場合、よけいに自由で所帯じみない、オシャレなカップルになります。芸能界にもこのようなカップルがよくいますね。

しかし、夫婦があまりに独立してさばさばした関係になり過ぎてしまうと、今度は逆にマイナス面も出てきます。夫婦がまるで同性同士のようになってしまったり、単なる同居人になってしまうパターンです。そうなると、夫婦の間に男女のセクシャルな関係がなくなり、相手に対してエロスを感じなくなってしまいます。エロスと言うとなんだか大げさなようですが、相手のしぐさや姿にセクシーな魅力を見出す、と言えばわかりやすいかもしれません。いつも見慣れているはずの夫婦であっても、妻のふとした姿に色っぽさを感じたり、夫の仕草に思わずときめいたり……。そんな一瞬が夫婦の間には必要です。一年中セクシャルである必要はありませんが、たまにはそんな感情を相手に持つことが、夫婦の関係が乾ききらず、いつもみずみずしくあるコツでもあるのです。

もちろん、三谷さん、小林さんご夫妻の間に、このようなセクシャルな感情がなかったと申し上げているわけではありませんし、あったかなかったかは、当事者以外知ることもできないでしょう。しかし、離婚原因の噂の一つが三谷さんの女性問題であり、またその浮気と推測される方が女性らしい色気を感じさせる方達であることから、もしかすると三谷さん、小林さんの間にはセクシャルな雰囲気が不足気味だったのかもしれないという想像は可能なのではないでしょうか?
 

エロスは夫婦の潤滑油

 一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、あるいは子育てを通じて男女である前に父母になってしまうと、夫婦の間にセクシャルな感覚がだんだん少なくなってしまいます。しかし、人には食欲、睡眠欲、性欲があるわけですから、いつまでもパートナーにセクシャルな魅力を感じることができるというのが、本当の意味での「理想のカップル」なのではないでしょうか?

さばさばしている、独立し合っていることだけが「理想の夫婦」ではありません。エロスは夫婦の潤滑油です。相手に「セクシーだな」と感じることができること、また、パートナーにそう感じてもらえるように意識し、努力することが、夫婦関係にはとても大事な要素だとぜひ理解していただきたいと思っています。

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