セント レジスNYでの、伝説のカクテルとの出会い

セント レジスとの最初の出会いは、ガイドが一般コンシューマー向けホテルの専門誌だった『月刊theHOTEL』の編集者の時代のこと。5thアベニューに建つ豪奢なホテルが創業したのは1904年のこと。爾来、セント レジスは有名ホテルが競い合うNYのホテル業界の中でも一際目立つホテルとしての存在感を示していたという。このホテルを最初に訪れたのは1984年の4月。まさに"理想のホテル"との対面である。

まず、最初に向かったのが伝説のバー、「キングコールバー」。この理由は至ってシンプル。伝説のカクテル、ブラッディマリーを楽しむため。日本のカクテルグラスの2倍はあろうかという大きなグラスに注がれるブラッディマリーの味は、まさに至福そのものであった。米国が一番元気だった時代、その最高峰のホテルライフ。ある意味、この体験がその後、本格的にホテルジャーナリストの道を歩むことになった契機とも言えるだろう。

待望のセント レジス ホテル 大阪の開業

その伝説のホテルが大阪に誕生した。
セントレジスのレセプション

まばゆい白亜のレセプション

2010年10月1日、大阪の御堂筋、ホテル、オフィス、ショップが集積した複合ビル「本町ガーデンシティ」の中にグランドオープン。日本では初の本格的な導入となるバトラーサービスなど話題満載でのオープンとなった。
セントレジス大阪の空中庭園

12階レセプションフロアーに広がる空中庭園

ホテルはこのビルの1、2階及び11~27階に位置する。12階がレセプションで、庭園部には枯山水の素晴らしい景観が。夜はLEDライトで照らされ神秘的な空間が生まれる。館内は和洋のアートとインテリアが調和する、さながら美術館の趣。ガイドはオープン時も含めて3度、このホテルを訪ねる機会を得た。
スイート

88平米の百合スイート

客室数は160室(うちスイート12室)。一番多いタイプは43平方メートルのデラックス(ツイン)、51平方メートルのグランドデラックス(ダブル)で、さすがに世界的なデザイン事務所であるGAデザイン・インターナショナルが手掛けただけに、その細部に至るまでラグジュアリーコンセプトが随所に表現されている。特にホテルの滞在客に好評なのが、ヘッドボードの桜あるいはイチョウの枝ぶりを表現した絹織物のパネル。

花や植物のイメージは、客室階の廊下のカーペットにも反映されている。話題はやはり全フロアーで提供されるバトラー(執事)サービス。各部屋にはバトラーボックスが設置され、靴やランドリーを置けばゲストが望むサービスが受けられるシステム。勿論、人的なフルサービスも完璧な内容。全部屋に置かれている。
バトラー

話題のバトラーサービス

バトラーの数は、現在16名。2階にひとつずつパントリーがあり、ウェルカムビバレージなどから荷造りまでホテルゲストに最大級のホテルを楽しめる環境作りのお手伝いをしている。黒漆と金箔で塗られたミニバーは室内の中心的な存在。エスプレッソマシンや冷蔵庫が収納されている。

また、バスルームにも様々な仕掛けがあるが、なかでも目を惹くのがAXORのシャワー。約20cmの大きなシャワーヘッドのほかに、ボディシャワーが4カ所備えられ、全身を一気に洗い流せるという代物。アメニティグッズのビオコスメ「オーリアックガーデン」は「ソティス」とフランスの大学が共同開発したもの。ガイドが一番気にしているラグジュアリーホテルのスタンダードであるベイシン(洗面台)もダブルベイシンというのが嬉しい。

魅力のシェフズテーブル

フレンチビストロ「ル ドール」

シックなフレンチビストロ「ル ドール」

レストラン&バーは、ホテルゲストにとって一番の楽しみ。フレンチビストロ「ル ドール」(113席)は11:30~22:00までの営業。ロケーションはビルの1・2階で、路面からもアプローチできる。昼は3800円~、夜は5500円~のコース料理を設定、洗練されたサービスとも相まって現在は大阪でも1、2を競うグルメスポットとの評判をとっている。また、2階にはワインとチーズを堪能できるスポットもあるので、利用ニーズに合わせて様々な使い方を楽しみたい。
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エレガントなイタリア料理「ラ ベデュータ」

12階のメインダイニング、イタリア料理「ラ ベデュータ」(65席)は6:30~10:00、11:30~14:00、17:30~22:00の営業時間。なかでもラ ベデュータ・プリべは6名用の1テーブルを備えたプライベートVIPルームでのスペシャルメニュー。ランチ1万3000円、ディナー2万2000円(共にワイン付、税込、サービス料10%別)が素晴らしい。中東俊文シェフによるシェフズテーブルはまさにセレブ向けの最高のレストランシーン。
セントレジスバー

「セント レジス バー」では、ショーグン マリーをぜひ

そしてガイドが何よりも楽しみにしている12階の「セント レジス バー」。今は大阪のオリジナルレシピ(柚子やワサビで日本独特の味、香り付けが特徴)で「ショーグン マリー」を提供している。なお、セント レジスが生み出したブラッディマリーは、現在世界中に展開している23のセント レジスホテルで、それぞれの国の文化が香る。

また、12階に位置する「セント レジス テラス」では生ビールやシグネチャーカクテルが楽しめるテラスビアガーデンを5月25日より平日のみ営業している。

魅力的な施設はまだまだたくさん。セント レジス創業家一族の名に因んだ宴会場「アスターボールルーム」。4基の大きなクリスタル製のシャンデリアに加え、銀箔がアクセントに用いられ、上品でエキサイティングな空間を醸し出している。立食で120名、正餐で90名まで収容できるので、結婚披露宴や二次会の会場としても人気があるとか。
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イリディウム  フィーチャリング  ソティス

一方、ホテルラヴァ—ズ垂涎のスパは、「イリディウム  フィーチャリング  ソティス」。ゆったりとした個室で受けられる施術はオールハンドで90分1万8000円~。男性用メニューもあり、施術後にはホテルのペストリーシェフによるデザート、スイーツやプレートメニューも楽しめる。営業時間は10:00~21:00(最終受付は20:00)。

最後にエピソードを。ガイドがNYのセントレジスを訪れた当時、ホテルは「サン・レジ」とホテル関係者に呼ばれていた。今でもガイドの脳裏には、このホテル名は「サン・レジ」と刻まれている。

■セント レジス ホテル 大阪
住所:大阪市中央区本町3-6-12
TEL:06-6258-3333
開業日:2010年10月1日
客室数:160室
地図:Yahoo!地図情報
客室料金:(税・サ込、1室料金)6万9000円~80万円
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