牛乳のカルシウムが吸収しやすい理由
よく「カルシウムは日本人には不足しがちな栄養素だから、カルシウム豊富な牛乳を飲もう」と耳にします。牛乳100g中には110mgのカルシウムが含まれていますが、実は小魚(たづくり2500mg)や干しえび(さくらえび素干し2000mg)、切干し大根(540mg)などの方が100g中のカルシウムの含有量は多いのです。
なぜ牛乳がカルシウム源としてすすめられるかというと、こうした乾物はたくさんの量は一度に食べられないこと、そしてその吸収率は、小魚33%、野菜19%に比べると、牛乳は40%と他の食品より優れているからです。
牛乳の吸収率が高いのは、先に述べたCPPや乳糖が含まれていること(カルシウムなどの吸収を促す)、またカルシウムとリンの比率が吸収に適した範囲にあるからと考えられています。