あなたの恋愛バランスは?
あなたの恋愛は、どんな結末が多いですか? のめり込んで相手を押しつぶしてしまったり、のめり込めなくて「愛されてない」と相手を悲嘆させたりはしていないでしょうか。これは、恋愛のパワーバランスが男女で五分五分じゃないゆえに起きてしまう結果。同じくらいの愛情で愛し合うのが理想ですが、それは可能なのでしょうか。
また、「五分と五分」に近づくためには、どうすれば良いのでしょうか。
映画『軽蔑』における「男と女は、五分と五分」
鈴木杏演じる、歌舞伎町No.1ポールダンサーの真知子。
真知子が駆け落ちのときに携帯を置いてきてしまったなら、カズはためらいもなく自分の携帯を車窓から投げ捨てます。対等であろうとする男の行動のひとつです。
しかし二人が向かったのはカズの故郷で、トップレスダンサーだった真知子には風当たりが厳しい、五分と五分とは呼べない場所。昔の仲間と飲み歩いて真知子を一人にするカズ。二人の平穏な日々は長くは続きません。
そんな五分五分ではいられない場でも真知子は「男と女は、五分と五分」と、自分に言い聞かせるように、カズを愛します。カズも真知子も劇中で他の異性に体や唇を許しているのに、二人は「五分と五分」で愛し合っていると確信しており、不器用ながら曇りがありません。
『軽蔑』では、男女が互いに「五分と五分」で愛し合えば、端から見て五分と五分ではなくても成り立ち、純愛になるというメッセージが込められているように思います。