タッチ水栓で毎日何十回も繰り返すムダな動作を短縮
〈キッチンリフォーム時短技-1〉
キッチンでの料理~後片付けの間、実は何十回も同じ動作が繰り返されています。それは水の出し止め。お米を研いで食材を洗って包丁をすすいでと、1回の食事の支度の間だけでも、ゆうに20回以上は繰り返します。そこでキッチンリフォーム時短技その1。軽くタッチするだけで水の出し止めができる水栓金具に交換リフォームすれば、ムダな動作を省いて家事時間を短縮できます。
軽くタッチするだけで水の出し止めができるキッチン水栓。シャワーホースとしても引き出せる(TOTO)
例えばハンバーグなどをこねていて、ちょっと水を出したい時、手が汚れているからふき取って……というようなことはありませんか?水道の出し止めは、その度に作業が中断し、ムダな動きが多いのが特徴です。この動きを手の甲や手首でちょいと触れるだけでできれば、料理中だけでなく、後片付けの時もスムーズに流れるように動けます。
水栓金具の交換だけなら工事も簡単。こまめに出し止めができれば、出しっ放しが減って、節水にも効果があります。小さなことですが、回数が多いので想像以上に効果大です。
一時置きスペースで料理中のムダな動きを短縮
〈キッチンリフォーム時短技-2〉
料理中のキッチンカウンターの上は、調理器具や食材などであっという間にいっぱいになってしまいます。濡れている物はすぐにはしまいたくないし、野菜の水切りスペースも欲しいしと、とりあえず置きたい物が多いので、作業スペースを確保するのが大変なことも。必要な時だけスッと降ろして使える一時置き棚があれば、調理スペースはいつもひろびろ。ムダな動きを短縮できるように(LIXIL)
そこでキッチンリフォーム時短技その2。作業中の物を一時置きできるスペースを取り付けリフォームすれば、サッと洗って濡れたままパッと置く、ジャマな物を置いておくといったことができるようになり、調理スペースがいつもひろびろ使えます。
いったん片づけて、あちらに寄せてといったようなムダな動きが減れば、動きがスムーズになって家事時間を短縮することができます。
進化したガスコンロの自動調理で料理時間をぐんと短縮
〈キッチンリフォーム時短技-3〉
最近進化が目覚しいのがガスコンロの機能です。10年前からは想像もつかないような便利な機能がたくさんあります。そこでキッチンリフォーム時短技その3。ガスコンロの交換リフォームで料理時間を短縮しましょう。ガスコンロのグリルがオーブンの役割をしてくれるので、あちこち動き回る必要もなくなり、省スペースにもなる(魚焼きグリルの使い勝手で比較、ガスコンロの選び方より)
最新のガスコンロは、スイッチ1つで自動でご飯が炊けたり、魚が焼けたりします。特に進化したのが魚焼きグリル部で、ピザやケーキ、パンが簡単に焼け、ダッチオーブンで本格的な料理を楽しむこともできます。
放っておいても土鍋でご飯が炊け、魚が焼きあがれば、その間にほうれん草をゆでたり、お皿を並べたり。手間なく複数の料理を同時調理することができれば、かなりの家事時間が短縮できそうです。
ひと目で見えてパッと出せる収納でムダな動きを短縮
〈キッチンリフォーム時短技-4〉
鍋を出そうとしたら他の鍋も崩れてきた、鍋のフタが見つからない、ザルを出すにはまず上にある小鍋を出してから……なんてことが起きやすいのが調理スペースの収納です。そこでキッチンリフォーム時短技その4。ポケット付きの引き出し収納にリフォームして、ムダな動きをカットしましょう。今や引き出し式キャビネットが大人気ですが、最近では、ただ引き出しというだけでなく、その中をより便利に使えるよう工夫がされた家事ラク製品が増えています。
一番使いやすいスペースに、ターナーやサラダ油が収納できるようになっている。パッと出せて時短になる(キッチンのポケット収納どう使う?使い勝手で比較より)
例えば引き出しの中にダブルでスライド棚がついていたり、扉の裏側に使いやすいポケットがついていたり。中でも、引き出しをちょっと引き出すだけで出し入れができる、小物用ポケットが付いたタイプなら、使用頻度の高い調理ツールをパッと出すことができるようになります。
探す手間や掘り起こす手間が省ければ、家事時間を短縮できるのはもちろん、ストレス無く料理ができるようになりますね。
徹底して掃除ラクな建材や設備機器を選んで時間を短縮
〈キッチンリフォーム時短技-5〉
キッチンの掃除が大変な場所と言えば、排水口のヌルヌル、カウンターの汚れやシンクとの継ぎ目のカビ、コンロや壁、換気扇の油汚れです。掃除の手間は設備や建材の選び方によって大きく差が出ます。そこでキッチンリフォーム時短技その5。掃除がしやすい建材設備をしっかりチェック。汚れを落としやすいだけでなく、掃除の始めから終わりまでの一連の動作を確認して、見落とした無いように計画しましょう。換気扇フィルターの掃除自体は楽でも、外すのに手間が掛かったり重くて大変だったりするようでは、時短にはなりません。
品質が高い人造大理石のキッチンカウンター。傷が付きにくく、たとえ付いてもこすり落とせるのでまた美しくよみがえる(トクラス)
カウンターは傷が付き難く、付いても簡単に直せるものを選んで。コンロや壁は油汚れが簡単に落とせるものを選びましょう。キッチン掃除の時間は意外と掛かるもの。シッカリ選んで掃除時間を大幅に短縮させましょう。
レイアウトの変更で家事時間を短縮
〈キッチンリフォーム時短技-6〉
キッチンのレイアウトには、独立式、対面式、壁付けオープン式など様々な種類がありますが、このレイアウト次第で家事時間が変わります。そこでキッチンリフォーム時短技その6。スピーディに動けるレイアウトにして、家事時間を短縮しましょう。おしゃれなシステムキッチンが数多く登場し、今改めて効率のいい壁付けオープンキッチンが注目されている(壁付けオープンキッチンがもっと素敵になるリフォーム)
家事スピードが一番速いのは何といっても壁付けオープンタイプです。食卓までの距離が短いので、配膳や後片付けがスピーディにでき、途中に壁や扉などの障害物が無いのでスムーズに移動できます。
但し調理スペースが丸見えなので、収納やインテリアに配慮が必要です。壁付けオープンスタイルを成功させるコツは下記でご紹介していますのであわせてご覧下さい。
いかがでしたか?キッチンリフォームの際の小さな工夫で、家事の時間は大きく変わります。シンク・コンロ・冷蔵庫の位置が正三角形に近いと、動きやすいと言われていますが、他にもゴミ箱の位置をシンクのそばにする、食器洗い機を取り付ける、収納を充実させるのも家事の時短には大事なポイントになります。
効率のいいキッチンの収納計画については下記でご紹介しています。
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