日本人のメンタリティへの共感
自然の大切さを思い起こさせるブルーも、これからのカラートレンドにおいて注目されています。
震災および、原発事故については、日本国内にいる私たちほどではないにしても、西欧諸国でも大きな衝撃をうけたと思います。環境問題やエネルギー問題について、またあらゆる分野の既存のルールや当たり前と思っていた習慣など、さまざまなものについて、大きく見直す契機になっています。そして、同時に、互いを気遣う思いやりや、自然との向き合い方など、日本人のメンタリティ、価値観などへの関心と共感も高まっていると思われます。
ガイド松本:
今年のインターカラーでは、2013年春夏と秋冬のトレンドカラーが選定されます。日本から、どのような提案をなさいますか?
大野さん:
6月に開催されるインターカラー会議では、2013年春夏シーズンの提案が行われます。日本への注目が高くなっていると思われますし、日本でもこうした災害を体験したことで感じた、人々とのつながりや思いやり、助けあいといったような気持ちをこめた提案をしたいと思っています。また、明るい希望や幸せを感じることができるような明るいカラーを提案していきたいと思います。
ガイド松本:
ありがとうございました。
お気に入りのカラーを身につけると、気持ちが前向きになったり、いつもよりもほんの少し気分よく過ごせるように、ファッションカラーは、見る人の気持ちにも、変化をもたらします。優しさ、希望、幸せ……そのようなキーワードを意識しながら、ファッションにカラーを取り入れてみませんか。
【取材協力】
・日本流行色協会(JAFCA)
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