タイ料理/東京のタイ料理店

タイ料理「ワンディッシュタイ」…恵比寿(2ページ目)

「タイの台所」ブランドで知られる株式会社アライドコーポレーションが、ついにレストラン事業を展開した。タイ食材輸入商社ならではの惜しみないハーブ使いには、手を見張るものがある。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

ハーブやスパイスの量に驚愕

「スパイシーハーブチキン」

タイのハーブをふんだんに使った「スパイシーハーブチキン」

私がまず驚いたのは、ハーブやスパイスを惜しみなく使用していることである。特に「スパイシーハーブチキン」には、思わず身を乗り出してしまった。なんと、こぶみかんの葉、レモングラス、唐辛子、タイのしょうが(カー)が、これでもか!とばかりに皿の大半を覆いつくし、揚げた鶏肉がハーブたちのふかふかベッドで優雅に寛いでいる、といった印象を受ける1品だったのである。このメニューは、同店のオリジナルだが、タイ料理の基本はしっかりとおさえつつも、日本人が好む味を提供する、という同社が目指す先を象徴するような料理だと感じられた。

他の料理も然り。ハーブ類がふんだんに使われており、期待を裏切らない内容となっている。さらには、料理の酸味は、タイ同様「マナオ」と呼ばれる柑橘類を使い、ココナッツミルクは低温殺菌されたもの、ナンプラーは24カ月間熟成させたものなど、タイ料理が初めてのかたのみならず、タイ料理フリークの心をも掴むこだわりがそこかしこに隠されていた。
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