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【保存版】倉俣史朗とエットレ・ソットサス展(3/3)

【石川尚のWAKUWAKUプレス・レポート】#57 会期延長!『倉俣史朗とエットレ・ソットサス展』。「デザイン」をキーワードに開催の展覧会を紹介する全3編の第3編。アクリルに封印された造花の美しい椅子 「Miss Blanche」が、ついに登場! 取材協力:21_21 DESIGN SIGHT

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

朗報!7月18日(月・祝)まで会期延長。 
倉俣史朗「ソラリス」とソットサス「バレンタイン」を特別展示

4月27日(水)より特別追加展示として、倉俣史朗「ソラリス」とエットレ・ソットサス「バレンタイン」を特別追加展示。
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倉俣史朗「ソラリス」(奥)とエットレ・ソットサス「バレンタイン」


また、4月27日(水)から本展終了まで学生特別入場料!…これも、朗報。
これからの時代をつくっていく学生に、二人の夢と愛にあふれたデザインに触れていただく機会が拡がるように、と特別入場料になった。   
大学生 [通常] ¥800 → ¥500   中高生 [通常] ¥500 → 無料
学生諸君は、この機会を逃さないでください。

さて、石川尚の気になるデザインでご紹介の【保存版】「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展(2/3)に引き続き、今回は最終回。


「ガラスに対してアクリルは嘘の素材」

一歩この空間に足を踏み込んだとたん、「乾いた静寂」が漂っている、会場の21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)。

倉俣さんが、ここにいる……没後20年の時を経てもなお透き通る輝きを放つ一連の家具たち。ただただ「美しい仕事」に、僕は我をわすれて見入ってしまう。

前回(2/3)の金属メッシュの家具たち、インテリアアクセサリーなど…1980年代後半ステージの奥には、倉俣さん晩年の仕事ステージ。

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倉俣さん、晩年のアクリル仕事ステージ。             (● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA


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アクリルの一連の家具             (● 画像をクリックすると拡大します)    ©NAO ISHIKAWA

ここで使用されている素材:アクリルについて記憶している、倉俣さんの言葉がある。
「ガラスに対してアクリルは嘘の素材」。その嘘の素材を本物にするデザイン瞬間を楽しんでいる。  

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オブジェ「アモリーノ」                    D:倉俣史朗(1990年)                    (● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA


美しい一連のアクルリ家具に混じって、おちゃめなキューピー人形や、上部に吊るされたカラフルなハンガーたち。
まるで夢遊病者のように漂う倉俣さんが、そこにいる。

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ハンガー「アルミニオA~C」 
D:倉俣史朗(1989年)            
(● 画像をクリックすると拡大します)©NAO ISHIKAWA

「素材と陰影」が織りなす空間の美学、そして心象風景
ここでも、カラフルなアクリル支柱の脚と陰影が美しい、飾り棚「Cabinet de Curiosite」。

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飾り棚「Cabinet de Curiosite」の脚元             D:倉俣史朗(1989年)                    (● 画像をクリックすると拡大します)(c)NAO ISHIKAWA


 
 

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