投資信託を購入した後は経済の「お天気チェック」
投資信託を購入した後は、日々の値動きに一喜一憂する必要はありませんが、今、基準価額が上に向かっているのか、下に向かっているのか、その要因についても、大まかにはつかんでおきたいものですね。とはいえ、新聞やニュースの情報はたくさんあって、どこに注目したらいいのかわからない、という人も多いのでは。そんな人はまず、毎日掲載される数字の動きをみて、経済の「お天気」をチェックすることから始めるとよいでしょう。日経新聞の一面には、「日経平均株価」「NYダウ」「円相場(対ドルとユーロ)」「長期金利」「ドバイ原油価格」が掲載されていてまとめてチェックできる
最初は数字を追うだけでOK。そのうち大きく変動した日などに「何かあったのかな?」と疑問をもてるようになれば、その理由に注目して新聞やニュースを見聞きすることで、次第にマーケットに影響を及ぼしている要因についてわかってくるでしょう。
また、新聞の一面に取り上げられる記事は、その日のニュースの中でも最も社会や経済への影響力が大きいものがピックアップされているので、かならず目を通すようにしましょう。
これだけはチェックしておきたいニュース3つ
投資信託の運用では、日々の動向よりも中長期の経済の方向性のほうがずっと大事になります。ですので、あまり目先の話題や値動きにとらわれないようにしましょう。ただし、今の経済や景気の実態をあらわす経済指標やデータについてはおさえておいてソンはありません。それらは経済を動かす基本的な要因。「前回の発表時に比べ今回はどう変わったのか」「今はどういう傾向にあるのか」など、数字の推移から経済の動向を知ることができます。
世のなかにはたくさんの経済指標があり、マーケットへの影響度の大きさも様々ですが、中でも投資家にとって最も重要といえる3つのキーワードが、「GDP」「雇用統計」「金利」です。次のページでは、GDPについてご紹介しましょう。