じゃあ、なぜ移転を?
今から5年前。念願だった珈琲の自家焙煎を始めました。最初は試行錯誤だった豆の焼き方もいろんな方々からアドバイスをいただき、さらに独学で根気よく続けた結果、なんとか半年後には納得がいくブレンドができあがり、徐々にお店でも提供できるようになってきました。とても嬉しかったし充実感もありました。
そして3年前くらいから焙煎豆の小売りもできるようになりました。すると僕の心に変化が生じ始めたんです。
珈琲を飲みに、もしくは豆を買うために、3階までテクテクと上ってくるのってどうなんだろう? もしそれがご老人だったりお子様連れの方だったりしたらなおさら大変ではないのか?
わかりづらい入口や苦労して上る階段は、じつはお客さんを自ら選んでしまっていたんじゃないのか。こんな風に考えるようになってしまったんです。
(左)書籍はジャンル毎に段ボールに詰めると後で楽です
(右)IKEAでブラインドや雑貨を物色中
ただ営業は順調だったので、本当に移転なんかしてもいいのか?という葛藤もあり、悩んだ時期もありました。
しかし最終的に決めるのは自分だし、悩んでいるのなら移転してしまった方がいいのでは? 毎日仕事をするなら納得のいく快適な場所の方がいいに決まっているし……。
そして3年くらい前から移転先の物件探しが始まりました。
▼物件探し。秋本さんが考えていた「新店舗の条件」とは?