TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

FT-86、そしてFRスポーツカーが売れるための条件(2ページ目)

トヨタとスバルが共同開発中の「FRスポーツカー」(FR=後輪駆動)に関する情報が、少しずつ出てきている。ユーザーの反応を見ると「もう飽きた」とか「スポーツクーペの市場なんかないでしょう」。なかなか冷めており、しかも厳しい。果たしてFRスポーツは売れるのだろうか? 最新の情報を含め、予想してみたいと思う。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

コスパはあまり期待できないか?

トヨタ FT-86

縮小していくFRスポーツ市場に対し、FT-86がどのように魅力を訴求していくのか注目したい


価格はどうか? 新開発となる直噴エンジンや専用のシャシ、そう多くないだろう販売計画台数などを考えると、安くなるとはあまり期待できない。これまた安く見積もって250万円を下回ればオンの字といった雰囲気。装備次第じゃ300万円近くなる可能性だってあります。

ここまで読んで「どんどん売れない感じがしてくる」と思う方が少なくないだろう。私も今まで紹介したようなクルマなら、98%売れないと考えます。ただ自動車メーカーだって空気を読む。相変わらずノンキなトヨタ側に対し、スバルの開発チームは危機感を持っているようだ。

スポーツカーも「価格」と「燃費」がキーワード

トヨタ FT-86

エコや節約が当たり前となった今、スポーツカーといえど、燃費や価格設定の要素はクルマの売れ行きを左右する重要な要素だ


成功するかどうかの決め手となるのは、価格と燃費かもしれない。期待値よりお手頃な価格設定で、しかも燃費良く、飛ばさないで走っても楽しいクルマに仕上がっていれば、意外に売れるんじゃなかろうか。また「40歳以上のクルマ好きの気持ちを掴めるかどうか」も重要。

個人的には「徹底的に装備を簡素化した趣味性の強いグレード」を期待したい。横滑り防止装置やサイドエアバッグも不要。それでいて安っぽく見えないような工夫をしてくれれば言うこと無し。で、100km/h巡航燃費が16~17km/Lくらいまで伸びてくれたら文句ないです。

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