沖縄の避暑の知恵を上手に生活に取り入れましょう
このように沖縄の人々の生活には、南国の土地に生きる知恵がごくごく自然に根付いています。ひとつひとつは特別なことではなく、よく自然や環境を観察していれば気がつくことであり、その自然や環境に合わせた生活スタイルを持っている、ということでしょう。これを全部このまま首都圏の生活に置き換えるのは難しいでしょうが、いくつかのヒントを得ることはできますね。例えばゴーヤ。グリーンカーテンとして都会でも注目のゴーヤ栽培ですが、この夏は本格的にベランダでゴーヤやグリーンを育ててみてはいかがでしょうか?
都会のベランダでも簡単に栽培できるゴーヤ。グリーンカーテンとなって陽射し除けの役割を果たしてくれます
成長が早く丈夫なゴーヤは自然のカーテンとなって陽射しを遮ってくれますし、上手く実がつけば夏バテ防止メニューであるゴーヤちゃんぷるーが食べられます。一石二鳥の夏対策ですね。そして、ゴーヤの水やりが必要ということで、思い切って夏場はグンと早起きしてみる生活サイクルに変えてみてはいかがでしょうか?
夏の時期の東京は一番早い時は朝4時前にはすでに空が白んでくることをご存知ですか? 真夏は特に陽が出てからの数時間、まだ朝の涼しい時が一日のうちで一番過ごしやすい時間。この貴重な時間をただ寝ているだけではもったいない!
家事や仕事はもちろんですが、自分の趣味や自由時間として過ごしてみると一日の印象がぐんと変わるはずです。夕暮れ時に毎日海辺に行きたいのはやまやまですが、そんなの無理だ!という人も、例えば近くの公園や、ベランダのような風通しのよい場所ならあり得なくもないはず。
週末には思い切って都会を脱出し、山や海、川などに出かけるのが一番涼める方法ではないでしょうか。ホテルや旅館に泊まらなくても、夏ならキャンプができますし、足下がアスファルトではなく土の空間にいるだけで、ずいぶんと涼しく過ごすことができることを実感するはずです。
沖縄家屋風に家を改造したり、沖縄の人のライフスタイルをそのままなぞってみるというのは無理ですが、このように沖縄の人々の生活のアイディアを自分流にアレンジしてみることは意外と簡単。
猛暑という相手は自然なのですから、まずは相手のペースに自分の生活を合わせることが必要とされますよね。自然相手ではどんなにがんばっても所詮人間は何もできないということを、みなさんよくご存知のはず。自然のペースに自分たちの生活サイクルを合わせること、それが一番シンプルで暑い夏を快適に過ごすための最大のヒントのように思います。
通勤タイムが少しでも楽になるよう、サマータイムの導入など本格的に検討されるとよいのですけれどね。ビジネスマンの服装に関しても、この夏の気候の中ジァケットとネクタイ着用というのは、どう考えてもおかしい。無理難題としか思えません。これは沖縄のかりゆしウエアの習慣を習うべきでしょう。早くかりゆしウエアやアロハシャツ、ボタンダウンシャツなどでOKとする社会になってほしいと思います。
大震災による電力不足も大きく心配される今年の夏。ひとりひとりが上手に夏を乗り切るアイディアを持つことが必要とされています。まずは体調を崩さないよう健康管理を基本に、夏バテしない身体作りと涼しい夏の過ごし方をイメージしてみてはいかがでしょうか?
今ならまだゴーヤカーテンの栽培も間に合いますよ!