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三菱電機 スマートハウス実証実験開始(2ページ目)

情報技術を用い家庭での消費エネルギーを最適に制御するスマートハウス。今回は、実証実験開始にあたり報道関係に公開された、三菱電機の「大船スマートハウス」についてご紹介しましょう。

岩間 光佐子

執筆者:岩間 光佐子

住まいの設備ガイド


生活パターンや好みに合わせた快適さを

三菱電機

ヒートポンプ温水床暖房やエアコンなどを設置した1階リビング空間

「大船スマートハウス」は、太陽光発電システムを搭載、また一部は太陽熱温水システムとハイブリットとなっており、効率的に太陽エネルギーを利用することができます。また、通風や日射熱を利用することで、冷暖房のエネルギー負荷を軽減しています。

太陽光発電の状況や各センサー、生活パターンなどを総合的に判断して、家電や設備機器を最適に制御、電力使用のピークを自動的にずらすことで、快適さを損なうことなく、エネルギーの無駄をなくすこともできるとか。

たとえば、朝起きて、エアコンや床暖房のスイッチを入れ、朝食のためにIHクッキングヒーターや電子レンジを使用すると急激に多くのエネルギーを使用することになりますが、エアコンのなどを起床時間よりも少し早めに起動させることで、エネルギーの無駄をなくすことも。また、エアコンを使用中にIHクッキングヒーターを用いる際、エアコンの消費エネルギーを抑えるなどして、一定のエネルギー内で機器を使用することができるように、優先順位を決めて使用することも可能。

三菱電機

日差しや風を取り組む吹き抜けは、冷暖房エネルギー負荷を抑える

その他、生活パターンセンサーなどを活用することで、高齢の方の日常をさりげなく見守ることも提案。電子レンジや掃除機など、日々使用する設備や家電の消費電流を検知し、生活リズムに変化が起きると状況を判断、必要な場合は指定した連絡先に知らせる機能です。

宅外との連携したサービスを提供するのがホームゲートウェイ。たとえば、エアコンや電動窓の制御など、快適性や利便性に関わる評価結果を受けたサービスプロバイダーは、より適したサービスを実現するソフトウエアを自動でダウンロードするというサービスも検討されています。


エネルギーの消費削減に関しては、誰もが正面から向き合わなければならない問題。暮らしや住まいの中でのエネルギー管理は、今以上に重要になってくるはずです。「スマートハウス」はそのひとつの方向性を示すものでしょう。環境を考えた日々の暮らし方はもとより、新築やリフォームの際には、どのような製品やシステムがあるのか、しっかりと意識することも大切なのではないでしょうか。

[詳細情報] 三菱電機


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