アラフォー女優
田中好子さんがこの世代の代表でしたが、同じようなポジションの人がなかなかいません。一番近いのは『のだめカンタービレ』(上野樹里)『プロポーズ大作戦』(長澤まさみ)の宮崎美子だと思いますが、最近はクイズ雑学王のイメージの方が強くなっています。
田中美佐子は『天地人』(妻夫木聡)では正統派の母親役ですが、現在放送中の『生まれる。』(堀北真希)や『14才の母』(志田未来)などでは存在感があるため主役が母か娘かわからなくなっています。
原田美枝子も演技力があるからか『華麗なる一族』(木村拓哉、山本耕史、吹石一恵、相武紗季)『あいくるしい』(市原隼人、綾瀬はるか、神木隆之介)『新参者』(向井理)『流れ星』(竹野内豊、北乃きい)など状況がややっこしい母が多く、現在放送中の『幸せになろうよ』(香取慎吾)はまだ普通なぐらいです。
アイドル出身
あと今後に期待というところで麻生祐未。『パパと娘の7日間』(新垣結衣)『ヤマトナデシコ七変化』(亀梨和也)『JIN -仁-』(綾瀬はるか)と幅広いパターンをこなしています。さらに母親役のイメージを広めやすい連続テレビ小説の10月からの新作『カーネーション』(尾野真千子)が決まっています。
母親役「も」得意
アラフォー世代の母親役にはもっと重要な女優がいる!という意見があるかもしれません。たとえば『美丘』(吉高由里子)『ブザービート』(山下智久)『ライフ』(北乃きい)の真矢みき、『たったひとつの恋』(亀梨和也)『夢のカリフォルニア』(堂本剛)の余貴美子、『ありふれた奇跡』(仲間由紀恵)『電車男』(伊藤淳史)の戸田恵子のような。ただ彼女たちは母親役が得意というより、キャリアウーマンや水商売などいろいろなパターンをするなかで母親役もこなすというタイプで、母親役女優というのはちょっと違うので外しました。
WOWOWで放送された『ママは昔パパだった』は性同一性障害で父親から性転換した母親が戸田恵子、その元妻が余貴美子というものすごいドラマでした。
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