思い出は量を決めて残す
不要なモノとして出てきたのは、結婚式の時の祝電!
思い出のモノは、それだけをまとめて「思い出箱」の中に収めるのですが、わが家では2階に収納してあり、白い帆布の箱ひと箱分が思い出のすべてです。この箱に入る分しか残さないというルールを決めいてるので、今回あらたに出てきたモノを収める代わりに、すでに入っている箱の中身も点検して、決めた量の範囲でやりくりしています。そして最後に、片付けのことを、子どもに分かるように話してみました。
ママ:
片付けすることってね、家に帰ることと同じだと思うよ。ちゃんと家に帰れなかったら悲しくなるのは、モノもね、同じなんじゃないかな。帰る家が決まってなかったら、もっと悲しいし、知らない人と狭い所にぎゅうぎゅうになっているのも辛いよ。人間が家族と一緒に暮らすように、モノもしまわれたまま忘れられたら嫌だと思うし、一緒にいたいモノ同士とか同じ仲間と一緒のほうが、モノが喜ぶんじゃないかな。モノにも帰る場所が必要だし、使ったらちゃんと家に帰してあげたほうがよくない?
ボク:
う~ん、言われてみればそうかも~。できる限りちゃんと元に戻すようにするよ。
整理収納の基本は、「分けること」。そして、片付けは「元に戻すこと」。実はとってもシンプルなので、遊びの要素が強いことのように思います。でも、親が押しつけてしまうことで嫌いという意識が生まれてしまうのかもしれません。
「分ける」ということをまずは楽しく教えて、子ども自らが決定権を持てるように投げかけてみる。そして、ときにはモノの気持ちになって考えるような機会を作ってみると、片付けが苦手な子でも、片付けが好きになってくれると思います。そして、わが子への片付けのサポートをしながら、片付け上手に育ってくれることを願っています。
取材協力
瀬尾佐知子さん、拓杜くん
ハウスキーピング協会認定・整理収納アドバイザー。愛知、岐阜、三重を中心に整理収納に関する講座での講師を務めるほか、お客様が本来持っている力をやんわりと引き出すスタイルで、整理収納コンサルティング・サポート業務も行っている。また、インテリアやくらしに関わる仕事をしている仲間とともにインテリア部というサークルで「人・モノ・くらし」について考える活動や、KIZUNA NIPPON PROJECTというボランティアチームにも参加。
HP
ブログ「暮らしの取扱説明書」
ブログ「インテリア部(仮)」
>> チビタス特集「片付けられる子の育て方」へ