収納/10分でできる片付けテク

片付けない子がこんなに変わる魔法の言葉(6ページ目)

「片付けなさい!!」その言葉が子どもを片付け嫌いにする!? やり方が分からないと、いい加減に済ませたりやらなかったり。ヤル気スイッチをONにする秘訣とは?

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

思い出は量を決めて残す

思い出整理

不要なモノとして出てきたのは、結婚式の時の祝電!

思い出のモノは、それだけをまとめて「思い出箱」の中に収めるのですが、わが家では2階に収納してあり、白い帆布の箱ひと箱分が思い出のすべてです。この箱に入る分しか残さないというルールを決めいてるので、今回あらたに出てきたモノを収める代わりに、すでに入っている箱の中身も点検して、決めた量の範囲でやりくりしています。そして最後に、片付けのことを、子どもに分かるように話してみました。

ママ:
片付けすることってね、家に帰ることと同じだと思うよ。ちゃんと家に帰れなかったら悲しくなるのは、モノもね、同じなんじゃないかな。帰る家が決まってなかったら、もっと悲しいし、知らない人と狭い所にぎゅうぎゅうになっているのも辛いよ。人間が家族と一緒に暮らすように、モノもしまわれたまま忘れられたら嫌だと思うし、一緒にいたいモノ同士とか同じ仲間と一緒のほうが、モノが喜ぶんじゃないかな。モノにも帰る場所が必要だし、使ったらちゃんと家に帰してあげたほうがよくない?

ボク:
う~ん、言われてみればそうかも~。できる限りちゃんと元に戻すようにするよ。


整理収納の基本は、「分けること」。そして、片付けは「元に戻すこと」。実はとってもシンプルなので、遊びの要素が強いことのように思います。でも、親が押しつけてしまうことで嫌いという意識が生まれてしまうのかもしれません。

「分ける」ということをまずは楽しく教えて、子ども自らが決定権を持てるように投げかけてみる。そして、ときにはモノの気持ちになって考えるような機会を作ってみると、片付けが苦手な子でも、片付けが好きになってくれると思います。そして、わが子への片付けのサポートをしながら、片付け上手に育ってくれることを願っています。


取材協力
瀬尾佐知子さん、拓杜くん
ハウスキーピング協会認定・整理収納アドバイザー。愛知、岐阜、三重を中心に整理収納に関する講座での講師を務めるほか、お客様が本来持っている力をやんわりと引き出すスタイルで、整理収納コンサルティング・サポート業務も行っている。また、インテリアやくらしに関わる仕事をしている仲間とともにインテリア部というサークルで「人・モノ・くらし」について考える活動や、KIZUNA NIPPON PROJECTというボランティアチームにも参加。
HP
ブログ「暮らしの取扱説明書」
ブログ「インテリア部(仮)」


>> チビタス特集「片付けられる子の育て方」へ

【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気の収納グッズをチェック!楽天市場で人気の収納用品をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 4
  • 5
  • 6
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます