3.貯める計画を早く立てること
3番目にやることは「これから貯めるルール」作りです。結婚した以上は、1人だけでなく2人の生活に2人で責任を負うということです。このとき、将来のテーマについては「お金を貯めないと始まらない」ことばかりです。
家を買うにしろ、子供を育てるお金にしろ、老後の生活費にしろ、病気の際の準備にしろ、お金がないことにはどうにもなりません。
今はほとんど資産がなくてもいいので、「これから」それぞれがどれくらいのペースでお金を貯めていくかルールを決めてください。少なくとも年収の10%はノルマにしたいところ。20%貯められるようなら人生に苦労せず、一生やりくりできるようになるでしょう。
共働きの場合、それぞれの口座を別にもって給与も別々に振り込まれていますので、それぞれが目標を立てるようにしましょう。金額ベースでも、年収の割合でもかまいません。また、毎月の目標とボーナスの目標を別に設定するのもいいでしょう。「毎月1割貯める、ボーナスは半分」のように。
普通預金の残高が増えていくだけだと管理は難しいので、別の口座に移すか、自動引き落としで勝手に移されるようにしておきましょう。
4.お金がかかるテーマについてコンセンサスを作ること
夫婦になるとお金の問題を2人で解決していかなければなりません。できるだけ早いうちに「お金に関するコンセンサス」を作っておくことが有効です。住宅の取得、子どもができたときの備え、老後のお金の準備、などはそれぞれのテーマが1000万円単位の大ごとですから、しっかり相談しておきましょう。最初は「夢を語る」という感じでもいいのです。
住宅については、親の力をどれくらい借りられそうか、というようなところから、いつぐらいに買おうか、どれくらいの広さがほしいか、という夢まで広く語り合っておくといいでしょう。最初、2人の意見がズレているのはよくあることなので、話すことが大切です。
子どものことを新婚時から話さなくてもいいですが、できちゃった婚なら必ず相談しておきましょう。子育てはお金がかかることなので、子どもが生まれたら何かガマンして節約するようなことになります。あまり確定的に話すとケンカになるかねませんので、やんわりと意見交換しておきましょう。
老後のことも大切なテーマです。結婚したばかりではぴんとこないでしょうが、今のうちから貯め始めないと、70歳を過ぎても働かなければならなくなります。住宅資金や教育資金とは別に、「老後資金のための口座」を作れるのが理想です。そこに毎月少額でもいいので、積み立てられるといいでしょう。