ネットブックの販売状況は2009年に入っても好調のようだ。
ネットブックで始めて持ち運ぶという方も多いと思うが、パソコンを持ち歩き、不満に思う点はいくつかある。
その中でも一番といってもいいのが、バッテリ駆動時間の問題だろう。
一般的なネットブックの実駆動時間は2時間から3時間、大容量バッテリでようやく倍といったところだろうが、5時間前後の駆動時間では、丸一日の使用はもちろん、ちょっとした日帰りの出張でも不足する。
その点、レッツノートやdynabook SSシリーズなどのモバイルパソコンはバッテリ駆動時間も長いし、全体的な完成度も高いため、満足度は高い。
しかし、高価な製品でも10時間を超えるような駆動時間は、一部の超大容量バッテリを用意している製品に限られる。 バッテリ一つで駄目なら、予備のバッテリを持ち運べばいいが、それなりに高いし、当然の事ながら他の機種への使い回しは出来ない。
最近では、アップルのMacBookシリーズやASUSのEee PC Saeshellシリーズのようにそもそもバッテリが取り外せない製品も登場している。
バッテリ駆動時間を延ばす手っ取り早い方法は予備バッテリの導入だが、バッテリリフレッシュサービスで有名なベイサンから、ノートパソコンなどに向けた外付けバッテリがリリースされている。
LAMINAという名称の外付けバッテリで、リチウムポリマーバッテリーを採用し非常に薄型の筐体。
持ち運びでもかさばらないため、その機種専用となる予備バッテリを持ち運ぶより便利かもしれない。
バッテリの容量は60Whで、一般的なモバイルパソコン(高い方)のバッテリ容量と同等。これを接続すれば、バッテリ駆動時間が2倍程度になる。
ネットブックの標準バッテリなら機種にもよるが、3倍程度の駆動時間も可能かもしれない。
ベイサン LAMINA
外付けバッテリなので、バッテリ駆動中のノートパソコンに接続するとAC電源に接続したと認識される。 設定にもよるが、バッテリ駆動中は省電力モード、AC電源接続中はパフォーマンスの高いモードになるのが一般的だろうから、この外付けバッテリ接続中は手動で省電力モードにした方がいいだろう。
電圧は製品ごとに異なるので、モバイル系パソコンの場合は15Vか16V、大きめのパソコンだと19Vか20Vが多い。LAMINAは16V(15V)、19V(20V)に加えて12Vにも対応しているので、ほとんどのこの製品が想定しているパソコンには対応するだろう。
プラグ形状も多数用意されており、ほとんどの製品で使用可能で、プラグ部分を取り外すだけなので、大量のコードを管理する必要もない。
製品自体が非常に薄いので、鞄の中でもかさばらない。プラグには注意が必要だが、鞄に入れっぱなしで充電させておくことも出来るし、使用しながらノートパソコンのバッテリを充電するようなことも可能。
電圧調整スイッチが簡単に設定できてしまうので、知らない間に変わってしまう可能性がある。また、当然ながらこれ自体の充電のためにACアダプタが必要になる点などが気になるがいくつかある。また、単体でのUSB充電機能が付いていればさらに活用の幅があるように思う。
何はともあれ、221x171mmで厚み11mm、重量480gの外付けバッテリというのは、可搬性が高く、バッテリ駆動時間に不満の方には検討の価値がある。
ベイサン 外付けバッテリー LAMINA(ラミナ)