“電気自動車”は走るだけにあらず
地震による電力不足のため電気自動車は終わった、という意見が少なくない。確かに電車の駅まで消灯している中、急速充電器で無料の電力を大量に消費している“絵”など許されないと思う。果たして電気自動車の将来は閉ざされてしまったのだろうか? 私の将来図を紹介します。世界的に見ると二酸化炭素の排出を減らさなければならないことは言うまでもない。同時に、ガソリンや電気料金が値上がりすることは間違いなし。ということで、まず太陽光発電を導入しようと考えている。家庭用なら4kW程度の発電能力で200万円程度。1ヶ月で500kWh程度の電気を作れます。
電気自動車を1000km走らせた時の電気使用量は150kWh以下。余った電力で家庭用のエアコン+αくらいなら楽々稼働させられる(我が家の1ヶ月の電気使用量は平均650kW程度)。この時点でクルマから出る二酸化炭素ゼロ。家庭用の電力消費量だって大幅に削減可能。
ただし太陽光発電は不安定だ。夜間になると電気を買わなければならない。そこで登場するのが電池。電気自動車の電池は10年~12年程度でジワジワ劣化し、本来の性能の70%くらいになってしまう。こうなると自動車用としちゃ物足りなくなる。ただ70%になったってリーフの電池容量は大きい。
しかも日産の電池開発担当の人に聞いたら10年を過ぎても性能の劣化は少ないという。仮に20年目に半分となった場合、電池容量50%の12kWh。太陽光発電が出来ない夜間用の電力としちゃ十分過ぎる。今使っているリーフの電池を家庭用にすれば、新たに購入しないでもOK。