橋本明彦の恋愛コラム/橋本 明彦の恋愛情報

スローラブが人気の理由(2ページ目)

ココロが揺らぐ毎日に恋愛のトーンも変わっていきます。少し前からゆっくり拡がってきた、婚活とは真逆のスローラブ。その人気の理由をひもといてみました。

橋本 明彦

執筆者:橋本 明彦

恋愛ガイド

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落ち着くし休まるし

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稼いでてイケてりゃそりゃイロイロあるだろーし

ある程度社会性もあったり、稼いでいたりとなれば男女ともに人間関係はそれぞれたくさんあって、付き合いや誘いも多々あることでしょう。常に自分研きも余念無く、その結果として見栄えがよく、互いに惹かれあった分、信頼性が揺らぐ出来事も多いかもしれません。そう、稼いでやさしけりゃモテルに決まってますし、かわいくてエロけりゃモッテモテのはずです。

さて一方のスローラブ。基本的に勘ぐりは一切ありません。携帯もチェックしないですし、互いのフェイスブックすら干渉しません。約束だってド5分前ドタキャンでも、あーいいよ、今度焼き鳥で許すぐらいのおおらかさ。というか、根本的に常に裏切られても自分が傷付かないための保険をココロに掛けてますから、平穏です。むしろそれが穏やかなココロと関係性を保ち、やがて継続性を生みます。そう、結果的に疑わないで済む相手は休まる相手なのです。

本来のパートナーとしての機能

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例えばこんな空気感、どこにでもいる普通の感じが真のパートナー感

ココで考えてみたいのが、結婚したり一緒に住みだしたりした後に必要となるいくつかの事項について。互いの魅力は大事なこと。それがお互いに向けてでも外部に向けてでも必要不可欠です。ただ、それがぶつかり合い出すと次第に軋みや歪みを生みます。それを防ぐというか修繕しながら進めることが大事。いわゆる「調整」という行為です。互いが社会的に且つ相手に対して強ければ調整は難航し、破綻も考えられます。結婚が人生の墓場と言われる所以のひとつ。

それに対してのスローラブは、もちろん基本が空気感。互いの間の空気と距離感が、ほぼ勝手に「調整」を行っていきます。理由は、長年掛けて積み上げてきた量的な想い出がロキソニンのように痛みを感じさせなくするからです。

もう始まっているスローラブ

こうなると、意外にパートナーは、もう身近にいるのかもしれません。コイツは腐れ縁だしトキメかないし、っていってる相手が、その人かもしれません。とっくにあなたもスローラブを始めてる可能性だってあります。

さあ、廻りを見渡してみて下さい。敵に出会った時のロシアの潜水艦のように一回転してみましょう。そして、あ、こいつかもって見つかったらイメージしてみます。もちろん妄想するのは、キラキラした結婚生活ではなく、ゆっくりと長くつづく結婚生活を。

こんな時代ですから、ココロを整えゆっくり長く続くスローラブが気分です。もちろん竹内マリアよりICEを聞きながら。

→例えばこんな感じでスローラブなプロポーズ


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