キヤノン　iVIS HF M41(3ページ目)

階調が豊かな映像が楽しめる

総画素数約237万画素を搭載し、動画記録時の有効画素数は約207万画素。そして1/3型 HD CMOS PROセンサーからは、高精細で美しい映像が取り込まれる。こだわりオートで撮影した映像も、花の色合いはとても自然で、花びらのディテールも細かく再現。背景の木の幹などもつぶれることなく、階調がしっかりと表現されており、大画面のテレビで再生すれば美しさをさらに堪能できる。

頻繁に使うボタンがやや使いづらい

ボディがやや大きいのが気になるが、VIDEO SNAPボタンが本体横に組み込まれ、やや押しにくい。前機種まではボディ上部に突起ボタンとしてあったので使いやすかった。撮影時は頻繁に押すボタンだけに、使いやすい位置に改良を望みたい。

Photoボタンも変更。これまでボディ上部のズームレバー手前にあったが、ビューファインダーの搭載のためか、液晶パネル内に組み込まれた。液晶パネルを左手で押さえながらの撮影が一般的なので、親指でポンと押せる位置にあり、これは使いやすくなった。

使いやすいメニュー構成

タッチパネル液晶モニターを搭載。新機能の搭載によって、操作しなければならないコマンドが増えたが、最小限のアイコンで操作ができるように整理されている。ただ、液晶画面内での操作が増えたため、画面切り替えの操作が多い。ビギナーにとっては、画面切り替えはやや負担になるかもしれない。

特別な日に持ち歩くとよい

小型化が主流のビデオカメラのなかにあって、HF M41はボディサイズがやや大きめのタイプだ。バッグに入れて気軽に持ち歩くには難がある。したがって旅行や発表会など、特別な行事のある日に持ち歩くという使い方がおすすめ。ただし、バッグの隙間に入れるのではなく、きちんとビデオカメラを収納するスペースが必要だ。

予備バッテリーは必須

頻繁に利用するシーンとしては、旅行など長期外出時が予想される。そのため大容量のバッテリーを別途購入し、そちらをメインとして利用するとよいだろう。標準添付のバッテリーは予備として持ち歩くということだ。ただし、BP-827などの大容量バッテリーを利用すると、バッテリーが本体からはみ出し、ビューファインダーが見づらくなる。長時間撮影を行うためにはビューファインダーで撮影した方がよいのだが、バランスが難しいところだ。
【関連リンク】
キヤノン　iVIS HF M41