金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

石川県立美術館で触れる気迫の美(2ページ目)

石川県は江戸時代に文化政策に力を入れてから今日に至るまで、美術の層がとても厚い地域です。石川県立美術館では地元ゆかりの伝統工芸から現代美術まで、幅広く観賞することができます。また、敷地内にあるもう一つの美味しい美術館「ル ミュゼ ド アッシュKANAZAWA」では、地元の天然素材を使ったスイーツが楽しめます。

執筆者:小林 万希子

美味しい美術館 ル ミュゼ ドゥ アッシュKANAZAWA

厳選素材のケーキがずらり!

地元の素材を生かしたケーキがずらり!

さて、伝統的な重厚さを持ったこの美術館に現代の、しかも美味しいアートと巡り合える場所があります。世界的に活躍されているパティシエ・辻口博啓さんがプロデュースしたパティスリー&カフェ「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」が美術館内にあるのです。

辻口さんは能登半島にある和倉温泉で有名な七尾市出身で、石川県の観光大使として石川県のイベントに出演されるなど故郷を盛り上げるため活動されています。

加賀棒茶を使ったロールケーキ

加賀棒茶の香りのロールに
たっぷりの能登大納言の餡が入った「加賀棒茶ロール」(420円)

そんな辻口さんのカフェで特に注目したいのは、ケーキや焼き菓子の素材に地元産のものが多く使われていること。珠洲の天然塩や能登のミルク、卵などお菓子一つに多くの故郷の情報が詰まっていて、さらにそれをうまくアピールさせている。お菓子自体が石川を主張しているそんな感じで、より深く心に刻まれます。


 
自然のそばでゆったりくつろげる店内

自然のそばでゆったりくつろげる店内

この場所は金沢の中心部でありながら緑が多いエリアなのですが、カフェでは外がよく見えるように一部ガラス張りになっていて、店内にいながらにして自然を身近に感じられます。

またスタッフも、夢を実現して今もなお熱くお菓子の可能性を追求し続ける辻口シェフのパワーに魅了された人たちで、店内には若いエネルギーが輝いています。心も舌も満たされるすがすがしい空間がそこにはあります。

YUKIZURI

YUKIZURI。「雪吊り」は雪から木を守るために施される

お土産におすすめなのが、地域限定の「YUKIZURI」(10個入りで1050円ほか)。石川が誇る兼六園の雪吊りをイメージしたお菓子です。

パイなのか、クッキーなのか? 梅なのか、チョコレートなのか? いろいろな食感、風味が絶妙なバランスで楽しめる一品なのです。また季節を感じさせる「ゆず」や「桜」などのバージョンも期間限定で販売されています。地元の人たちにもすでに人気のお菓子です。

お持ち帰りアイテムも充実

お持ち帰りアイテムも充実。ギフトにもおすすめ

ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
住所:金沢市出羽町2-1(石川県立美術館内)
TEL:076-204-6100
営業時間:10:00~19:00(ラストオーダーは18:30)
年中無休(美術館が休館の場合でも営業)
アクセス:金沢駅から「兼六園シャトル」で約15分、成巽閣前下車徒歩約2分
金沢駅から「城下まち金沢周遊バス」で約20分広坂(石浦神社前)下車徒歩約5分(兼六園の金城霊澤付近から徒歩約1分)
地図:Yahoo!地図情報

金沢は自然の恵みから、人の手による美の極致まで本当に幅広く、いろいろな角度から楽しめる恵まれた土地です。コンパクトな町なので一度に観光スポットを巡ることもできますが、テーマを絞って、たびたび足を運ぶ旅のスタイルもおすすめです。

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