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こんな時だからこそ、家計のリスク回避を考えよう

災害をきっかけに、色々なことを改めて考える機会が増えました。家計についても、イザという時のために再度考えておきましょう。ポイントは「分散」です。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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どんな事態でも家計を守れるように

どんな状態になっても、家計は大丈夫!といえるように、対策をねっておきたい

どんな状態になっても、家計は大丈夫!といえるように、対策をねっておきたい

災害によって被害にあわれた方はもちろんですが、直接的な被害にあわれていない方でも、将来についての不安などを感じられている方が多いのではないでしょうか?

特に家計に関することは、家族の将来がかかっています。どんな事態でも、家計をどのように守るかを今一度確認しておきたいと思います。

資産は分散することが一番の安心

まず、どのような事態になってもその影響を最小にするためにはどのようにしたらいいのでしょうか?

その答えは「分散」です。

何事もひとつの物事にかたよっていると、その物に何か不都合なことが起きた時の影響が大きくなってしまいます。他に何かがあれば、影響が少なくてすむということですね。

収入の分散は、共働きと副業

家計を考えるとき、一番大切なのが収入です。リストラや災害で失業するというリスク回避のために、この収入を分散することを考えましょう。収入の分散とは、収入源を複数もつということです。

お給料で考えると、働き手を増やすというのが手っ取り早い方法。専業主婦をやめて共働きをするなどです。また、副業も考えられます。会社によっては認められているところもありますから、自由な時間に違う仕事をするのもいいですね。他にも、不動産賃貸やアフェリエイトなどを利用した副業もあります。自分の出来る範囲で収入源を増やしておくと、イザという時に安心です。

メインの収入が途絶えても、他のサブ収入で当面はしのぎ、サブ収入を拡充して本業とすることも出来ます。何かがあったときに収入が途切れないというのは、家計のリスク回避の第一歩といえるのではないでしょうか?

支出割合に注意

家計の支出割合で、ローン返済の負担が大きい家計は要注意!

家計の支出割合で、ローン返済の負担が大きい家計は要注意!

家計を考えるとき、収入の次に考えるのが支出。ボーナスや給与カットなどのリスク回避のために、支出の分散も考えてみましょう。本来であれば、色々なものにお金を使うので、支出は分散されているでしょう。でも、支出の割合があるものに大きく偏っているとすれなどうでしょうか?

収入が減った場合に、その減り方に応じて支出をコントロールできるもだと問題がありません。ただ、支出額が簡単に変えられないものがあり、その金額の割合が支出全体の多くを占める場合は注意が必要です。この費用として考えれるのが、住宅ローン、教育費です。これらの支出は待ったなしです。

とはいっても、これらの支出金額を減らすことは難しいでしょう。返済中の住宅ローンの返済額を減らすと、金利負担ばかりがふくらんでしまいます。教育費もすぐに減らす対応は不可能ですよね。

今さら減らせないローンや教育費がある場合は、何かあった時の対応策を調べておきましょう。ローンであれば、相談窓口を調べ出来る対策(返済の猶予、返済方法の変更など)を考えておきましょう。教育費の場合は利用できる公共サービスや奨学金などを調べておくことが大切です。

資産の分散は計画的に

最後に考えるべきことは、資産の分散です。資産にかたよりがあると、失業で生活費として現金が必要な時に自由に使えないということになるかもしれません。まずは、自分の資産を分類してみましょう。すぐに現金化できる普通預金、ある程度の期間で現金化できる定期預金、運用資産(株や投資信託)、貯蓄性のある保険、不動産などにわけてみます。

運用という観点でも、資産の分散は大切なことですが、いざという時の対応も考えて一層の分散を考えておきましょう。当面の生活費が今必要なのに、どれもすぐに現金化できないというのでは困ります。

また、資産が不動産にかたよっていると問題です。家や土地などの不動産がいつまでも資産価値をもっているかは誰にも明言できませんし、すぐに現金化もできません。また、手持ち資金のほとんどを頭金として住宅ローンを借りるといったことのないようにしましょう。ローン残高は少なくても手元の現金がないというのは、イザという時には心配です。

資産の分散は、一時に出来るものではありません。時間をかけて計画的に行いましょう。また、定期的に資産配分を確認しておくのも大切です。

いかがでしたか?家計のリスク回避には、収入、支出、資産の分散がポイントでした。何かに頼り過ぎない、どれかがうまくいかなくてもリカバリができる。このような有事に強い家計に補強をしていきたいですね。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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