日本初の喫茶店は総合娯楽施設?
さて、お次は「喫茶店発祥の地」。上野公園を出て上野広小路を南に進むと、三洋電機ビルがある。この一角に「喫茶店発祥の地」という碑がある。そこへ向かう前に和菓子屋の「うさぎや」さんの前で、「ちょっといいですか」と聞くT女史。頷くと、吸い込まれるように店内へ。どら焼き(180円)を買っていた。
明治21年にこの地に喫茶店ができたという記念碑
碑によれば、トランプ、玉突き、クリケット、碁、将棋といった遊戯から、硯に便箋や封筒もおき、更衣室、化粧室、シャワー室まであったそうだ。さらに内外の新聞や雑誌あったそうで、喫茶店というよりも総合娯楽施設だったようだ。明治時代の上野は最先端の町であり、ここから様々な文化が発信されていた。そして、トンカツもここ上野が発祥なのである。
というわけで、次ページではトンカツをいただく。