実録！「私たちが離婚を決断した瞬間」(2ページ目)

CASE２　「セックスレスで家庭内別居」　

M代さんは出産後、育児におわれる日々が続き、とても疲れていました。夜中に起きなければならないことも多く、夫は「子どもの泣き声で、睡眠不足になるから」と別の部屋で寝るようになったといいます。

子どもが生まれて半年近くたった頃、夫がM代さんをセックスに誘いました。ところがM代さんは疲れていることもあり、出産後はなかなかそんな気にもなれず、「絶対、無理！」と夫からの誘いを突っぱねてしまいました。M代さんは夫の性欲になぜかイラっときて、その後、何回もあった夫からの誘いをすべて断ってしまったのでした。

夫とセックスレスの生活になると、ふたりの態度もどこかぎこちなくなり、テレビをみていても下ネタが流れようものなら、どちらからともなく席を立つなどイヤな空気が流れる……というような生活が2年近く続きました。これには、M代さんも反省して、「そろそろいいかな」と思った頃、夫からいきなり「好きな人がいるので、離婚してほしい」と切り出されました。M代さんは2年もセックスを断り続けたことを後悔しましたが、離婚を受け入れるしかなかったそうです。

男と女の身体のメカニズムの違いを理解して！

M代さんへのアドバイス：
出産を終えて間もない頃の女性は、子どもを守る母親という動物的本能に支配されることがあります。このときに、まだ父親として目覚めていない夫がセックスを快楽ととらえて誘ってきても、同じテンションで応えるのは難しいのです。育児という重圧もあるなかで、快楽にひたろうという気持ちにはなりにくいからです。

夫には、M代さんの出産後の身体のメカニズムをわかっておいてほしかったですね。M代さんもまた、男性の生理を理解しておく必要があったでしょう。お互いが相手の気持ちをおしはかり、思いやりと努力でセックスレスにならないように気をつけていれば、夫の浮気、離婚という最悪の事態はまぬがれたかもしれません。

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