ほどよい大きさと軽快感“見晴らしのいい乗用車”Q5

SUV×アウディ で新たなユーザー層も獲得

アウディのクロスオーバーSUVといえば、アバントのアシ回りを持ち上げた、いわゆるグランドワゴンタイプのオールロードクワトロが有名だったが、本格的なSUVもラインナップされるようになり、それらはモデル名にQが付けられている。Q7と、弟分のQ5の2モデルだ。

アウディの場合も、数字が大きくなればなるほどサイズが大きく、値段も高くなっていく。Q5はA5級、すなわちA4級ステータスのスペシャルモデル、といった位置づけだと考えていい。

トゥアレグ/カイエンと兄弟のQ7は3列シートで巨大サイズだったが、Q5はほどほどの大きさで、都会での使い勝手もまず問題ない。そのあたりが大いにウケて、遅ればせながら“話題のアウディ”に乗ってみたい（が、今さら皆と同じセダンやアバントに乗るのはちょっと……）、というような新たなユーザー層も獲得するに至った。

フォーシルバーリングスのブランドイメージに新鮮みを感じている人にとっては、SUVとアウディという組み合わせもまたフレッシュなはずで、魅力的に映ることだろう。

背の高いSUVだからといって、最近のモデルはサルーンやステーションワゴンと変わりなく走る。視線が高い＝見晴らしのいい乗用車だと思って乗ればいい。特にQ5の場合、ライドフィールはたとえばA4アバントとさして変わりはなく、背が高い分だけ軽快に走ってくれるようにも思える。正に、シティランナーという表現がぴったり。

ファーストカーとしての使い勝手に優れるから、どんな人にもオススメできるアウディのひとつである。