洗濯機に頼らない暮らしは意外にもラク家事
脱洗濯機へのシフトは、速乾グッズ(右下)や洗濯板(左下)の活用や、大洗濯からついで洗いへ変えることなど。ゆる家事でラク家事だけどツボは押さえて清潔はきちんとキープします。
おすすめなのは、洗濯機に頼らない暮らしへのシフト。考え方や使う物をちょっと変えるだけで洗濯回数を減らせて家事も楽になったり、ひと手間かけるだけで節約、節電、節水の効果が倍増し、傷みやすい洋服を長持ちさせられるメリットもあります。大事なのは、ゆるっとだけどきちんとツボを押さえることです。
ゆるっとできる洗濯機回数の減らし方
洗濯機を使う回数を減らすといっても、不潔になってはいけないし、逆にストイックにがんばるのも続かなくなるのが関の山。ゆるっと実践できるアイディアをご紹介しましょう。■お風呂上がりに使ったタオルは1回では洗わないけどきっちり乾かす
きれいな体を拭いたタオルは1回使ってすぐ洗濯する必要はありません。とはいえ「早く乾かす」のがツボ。洗い残しの石けんかすや皮脂が雑菌の栄養となって臭いが発生するのを防ぐためです。
■速乾タオルやマットをフル活用する
お風呂、洗面所、キッチンやトイレのタオルやマットを速乾性のものにすると、雑菌の増殖を抑えるので、洗う回数を減らすことができます。速乾性だからと安心しすぎずきちんと乾かすことも大事。
■襟や袖に汚れがつきにくくする
シャツの襟や袖など汚れやすい部分に、スプレー洗濯のりやボディパウダーをつけておくと、皮脂等が生地に着きにくく、汚れが落としやすくなります。
■直接身につける衣類以外は1回で洗わない
下着類以外の衣類は、デスクワークの人などは埃を払えば十分。むしろ毎回洗う事で生地を傷め、色落ちを招きます(※土や油などで汚れ易い環境で着た衣類なら早く洗う方がよいです)。
■毎日同じ服を着ない
1日着た衣類は、湿気や静電気を帯びてより汚れが付きやすくなっています。ローテーションを組み、「1日着たら休ませる」ように。衣類を傷みから守るコツでもあります。
■ブラッシングやタオルで汚れを落とす
着た衣類はスーツだけでなくカーディガンでもシャツやパンツでも、ブラッシングしたりタオルでさっと拭いておくと、表面の汚れが落ちるので洗濯頻度を下げることができます。
■お風呂で小物をちゃちゃっと洗う。
入浴のついでに、下着やハンカチ、ソックスなど小物を石けんと洗濯板で手洗いすれば皮脂汚れも落ちやすいし、洗濯機を使う回数が減。手絞りは乾きにくいのが難点なので、たくさんある時には乾いたバスタオルを一緒にして脱水機にかけるとよいですよ。
■お風呂でシャツを手洗いしてしまう
形態安定加工シャツや化学繊維のブラウスなどは、実は洗剤入りぬるま湯に浸け置いて、入浴時に手洗いするのがおすすめ。濡れた状態で干せばシワも伸びるので脱水もアイロンも不要に。洗濯機洗いより傷みも少ないです。
洗濯機に頼らない暮らしへのシフトは家事がラクになったり節約になったりするだけでなく、停電になった時でもさほど慌てることがなくなります。洗濯板や洗濯石けんを使ったことのない人もぜひ試してみてくださいね。