着物・着付け/着物の着方

着物の補正

着物を綺麗に、苦しくなく、着くずれしないようにするためには、補正が肝心です。まずは基本的な補正の仕方をマスターして、着こなしに差をつけましょう。

黒柳 聡子

執筆者:黒柳 聡子

着物・着付けガイド

着こなしの半分は補正で決まる

着物を仕立てる際は、すべて直線に裁断する

着物を仕立てる際は、すべて直線に裁断する

着物は洋服とは違い、直線裁ちで出来ています。ですから、体に凹凸があるままで着ると余分なシワや緩みができ、着くずれの原因となります。これらを防ぐためには、凹凸を補正で調整して体全体をなだらかな筒型に近づけるようにしなければいけません。また、補正は着物姿を美しく見せ着くずれなくするだけではなく、紐などが体に直接当たるのを防ぎ、苦しさを軽減する役割もあります。

「着こなしの半分は補正で決まる」と言われているほど、補正の良し悪しはその着物姿を左右します。 体型に合った補正でしっかり土台をつくり、着こなしに差をつけましょう。

補正が必要なのは4箇所

体型をなだらかな筒型にするためにする主な補正箇所は、次の4箇所です。
  • 衿元
  • みぞおち
  • ウエスト
  • ヒップ
その他、いかり肩の方は肩の部分に当たる補正を首寄りにする、なで肩の方は逆になるべく外側にするなど、自身に合った必要な補正をしていきます。また、バストにボリュームがある方は、着物用のブラジャーなどで押さえます。

今回はタオルを使った一般的な方法をご紹介しますが、補正用品にはヒップパッドなど市販品もたくさん出ています。それらを使う場合は、必ずつけてみて自分の体型に合っているかどうかを確認しましょう。もし足りない部分や余分な部分があれば、今回のタオルを使う方法などを併用し、オリジナルのものを作ることをオススメします。

補正をする順序は決まっているわけではありませんが、表面が凸凹すると長襦袢を着た時にずれてしまう可能性があるので、なるべく挟み込むなどしてなだらかになるように工夫しましょう。

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