2003年、『水戸黄門1000回スペシャル』と『俺たちの旅 三十年目の運命』が放送されるとき「ギネスに挑戦!長寿ドラマ記録」で長期間続いているドラマをまとめましたが、去年から今年にかけてまた大きく動きましたのでまとめてみましょう。
相次ぎ区切りを迎えるTBSの長期シリーズ
『渡る世間は鬼ばかり』は1990年スタートで昨年10月の第10シリーズスタート時点で20年目、10作・20年の節目で区切りをつけるため終了ということです。また第10シリーズは岡倉大吉の80才のお祝いから始まりましたが、それを演じる宇津井健も今年80才でほぼ同じ年齢なのを筆頭に高齢化が目立ちます。第9シリーズでは最低視聴率を記録してしまったということもあるでしょう。
ただTBSの連ドラが全体として不振なので、第10シリーズは相対的には悪くなく、最終シリーズ効果で勢いもあります。これなら連ドラとしては終わってもスペシャルとして継続するという可能性は強そうです。
卒業します
ただ直近の第8シリーズが平均視聴率ヒトケタと低迷したため、最後は連ドラとはならずスペシャルとしたようです。
金八先生は定年になりますが、続けようと思えば続けられなくもありません。たとえば第1、2シリーズで桜中学の同僚だった服部先生(上條恒彦)がその後、フリースクール園長になっているので、そこに参加するとか(3年B組ではなくなりますが)。ファイナルの盛り上がり次第でしょうか。
他のTBS長期シリーズは
現在進行形で最も長いのは『水戸黄門』。1969年スタートで、最新は第42部です。ただ第41部で平均視聴率がヒトケタ、放送期間も3ヶ月と短く、シリーズ終了がささやかれました。そこで第42部では助さん格さんを的場浩司、東幹久に、1986年の第16部以来のレギュラーだった由美かおるの代わりに雛形あきことメンバーを刷新しテコ入れ。視聴率は上向きで、ある程度効果はあったようですがまだ十分とはいえません。ただこの枠のスポンサーであるパナソニックの意向もあるだろうし、今後どうなるかは読みきれません。
もう一つ、TBSで長期シリーズだった『ふぞろいの林檎たち』。1983年に始まり85年、91年、97年と断続的に続き、さらに新シリーズをつくるという企画は何回かあったようです。
しかし2006年にレギュラーだった石原真理子(現在は真理)が自叙伝『ふぞろいな秘密』で『林檎たち』の中での恋愛遍歴を語ったことにより、新作の可能性は消滅しました。
その代わりといってはなんですが、モバゲータウンのCMで時任三郎、柳沢慎吾、さらに中井貴一が『ふぞろい』イメージで共演しています。
次は「お亡くなりに」