パティスリー界の革命児、ピエール・エルメ
パリだけでなくフランスで一番有名なパティシエと言っても過言ではない、ピエール・エルメ。その輝かしい経歴を見れば、いかに偉大なパティシエであるかがわかると思います。14歳という若さで有名パティシエ、ルノートルに弟子入りし、24歳でフォションのシェフ・パティシエに就任。その後ラデュレのシャンゼリゼ支店オープンの責任者となり、満を持して自身のメゾン、ピエール・エルメ・パリを立ち上げます。実はピエール・エルメのブティックの第一号店は東京で、1996年のことでした。その3年後、パリのサンジェルマンデプレにフランス第一号店をオープンします。そしてここ数年でぐんと店舗数を増やしており、オペラやデパート、ギャラリー・ラファイエットでもオープンし、今ではアクセスがより便利になっています。
斬新なスイーツから目が離せない
エルメの作るスイーツはとにかく斬新。野菜やカレーのスパイス、海藻など、甘いものには使われたことのなかった食材を使ってみたり、毎年春夏に開かれるパリコレになぞらえて、新作スイーツを毎シーズン発表したり。パティスリー界のピカソとの異名をとるほど、その作品たちはアイデアに溢れています。オリジナルなマカロンとイスファハンが二大看板商品
上と下の生地の色が違ったマカロンやグラスに入ったモンブランなど、味はもちろんビジュアルやプレゼンテーションにおいてもエッジの利いた商品が多いエルメ。季節限定モノでは、クレームブリュレやオリーブオイルを使ったフレーバーも出ています。個人的にはモガドールという名の、パッションフルーツにチョコレートクリームが入ったマカロンがお気に入りです。そして忘れてはならないもう一つのエルメの看板商品が、イスファハン。バラのクリーム、フランボワーズ、ライチをバラフレーバーのマカロン生地で挟んだ赤とピンクのラブリーなスイーツで、口にした途端バラの香りが広がるフルーティなケーキとなっています。
シーズン毎の新作やおしゃれなパッケージにも注目
毎シーズン新作を多数発表しているピエール・エルメ。2011年春はアスパラガスのマカロンや、キャラメルやバニラといった数種類のフレーバーが登場するパリブレスト(リング状のシュークリーム)に注目です。エルメはお店やパッケージもモダンなデザインで知られています。近年ではソルダットやジャンフィリップ・デロームなど著名なファッションイラストレーターを起用し、更にファッショナブルなイメージに。
焼き菓子やジャム、そしてショコラも忘れてはならないエルメのラインナップ。いつ行っても新鮮な発見と驚きがあるのがこのメゾンの特徴です。
<DATA>
■Pierre Hermé Bonaparte(サンジェルマンデプレ)
住所:72, rue Bonaparte 75006 Paris
TEL:01 43 54 47 77
アクセス:St Sulpice(メトロ4)より徒歩2分
営業時間:10:00~19:00(日~木)10:00~19:30(金)10:00~20:00(土)
無休
■Pierre Hermé Pasteur(モンパルナス)
住所:185, rue de Vaugirard 75015 Paris
TEL:01 47 83 89 96
アクセス:Pasteur(メトロ12)より徒歩1分
営業時間:10:00~19:00(月~水)10:00~19:30(木~土)10:00~18:00(日)
無休
その他、パリ市内に5店舗