細部の工夫も十分の持ち歩きたくなる財布
財布としても収納力が高く、とても機能的に作られている。従来の財布に慣れている人にも違和感なく使える設計
ジョッター部分は取り外して使うと、ジョッター付きのカードケースになります。ジョッターに使う紙やメモ済みの紙を収納するポケット、名刺やカードを入れるポケット、SUICAなどのICカードや定期を入れるスリーブが用意されているので、これだけで外出もOKです。もちろん、財布のインナーとしても活躍します。ジョッター面ではなく、定期入れ側を表に出して使えば、カードケースが3面になるので、収納力にも整理分類にも優れた財布になります。
札入れが2つに分かれていたり、小型のボールペンが内蔵されていたりと、細かい所までジャーナリスト仕様だ
また、財布に内蔵できる小さなボールペンが付属しているのも嬉しい。ペンは、小型のボールペンとしてお馴染みの「ウォーキーペン」にトランステックスタイルのロゴを入れたモノ。ジョッターの書きやすさやスピード感を味わうなら、筆記具は別途愛用品をポケットに入れておくことをおすすめしますが、いざという時に筆記具が必ずあるという安心感は、これはこれで有り難いものです。
ペン差し部分がクリップのみを差すようになっているのも、細かい事ですが良いアイディア。小さなペンがあると、それに安心してペン差しをきちんと作ってしまいがちですが、財布の開きを考えるとギリギリのスペースしか使わない、クリップのみを差す方法が正解だと思います。
ガイド納富の「こだわりチェック」
ジョッターはメモを取る環境として、とても優れた使い心地
他にも、札入れ部分が2つに分かれていて、紙幣とその他のチケットや領収書を分けていれられるのも、基本的に領収書が常に必要なフリーライター向きだったり、直線で入る白い糸のステッチが文房具的なデザインになっていたりと、細部まで「ジャーナリストウォレット」の名前に相応しい機能やデザインになっているあたり、きちんと作られた感じがします。ジョッターを内蔵した財布というアイディアだけに囚われた製品ではありません。
たっぷり入る財布であり、メモ帳でもある
こんな、新しい発想で作られた財布が、革財布の老舗とも言えるモルフォから出て来たというのも、ガイド納富としては、とても嬉しい事です。現在、例えばエムピウさんだったり、rethinkさんだったり、cyproductさんだったり、スーパークラシックさんなどが、これまでに無い新しい発想の革財布を作っていて、それはどれもとても素晴らしいものですが、デパートの紳士装身具売り場に並ぶのは、昔ながらの二つ折り財布や長財布です。
選ぶと言っても機能ではなく、ブランドや革の品質でしか選べません。新しい構造の革財布に関しては、実は日本がトップランナーであり、でも、まだブランドの世界の視野に入っていないものです。そんな中で、日本の老舗ブランドが新しいスタイルに踏み出したわけです。それは、今後の革小物シーンをとても面白くしてくれる第一歩だと思います。
【関連リンク】
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ヘレナ・コミューンの「ジャーナリストウォレット」はこちらで購入出来ます
(現在、未入荷。近日発売予定)
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m+の財布「MILLEFOGLIE」の紹介記事はこちら
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rethinkの財布「Lim Wallet」の紹介記事はこちら
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スーパークラシックの「薄い財布 abrAsus」の紹介記事はこちら
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