CG・画像加工/画像加工テクニック・作例

3D写真を手軽に補正しよう(2ページ目)

「3D写真」を、パソコンの画像編集ソフトで、「明るく」「色鮮やか」にすることができます。今回はフリーの画像編集ソフト「Pixia」で3D写真補正の基本的な方法を紹介します。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

3D画像(MPOファイル)を開く

Nintendo 3DSで3D写真を見ているイメージ図。暗い部分が目立つ。

Nintendo 3DSで3D写真を見ているイメージ。暗い部分が目立つ

右図は、3DSで撮影した3D写真を、2Dで表示して見ているところです。この写真は、屋外ですが背景が明るすぎるので、前面の人形が暗く写っています。

 
まず3D写真が保存されているメモリーカードを、カードリーダーなどを使ってパソコンで開きます。

保存されているフォルダを開くと、3D写真や3D画像が「MPO」というファイル形式で保存されています。新しい形式なので、エクスプローラーでは下図のようにアイコンやプレビューに画像がされません。MPO形式に対応しているビューアでなければ、3D写真のプレビューを見ることができません。
エクスプローラーで見たMPOファイル

メモリーカードの「DCMI」フォルダを開いて、3D写真が収録されているフォルダを開いた状態


そこで、同じ画像が同じファイル名で「JPEG」で保存されているので、それを参考にして、3D画像をPixiaで開きます。

まずPixiaを起動します。起動したら、エクスプローラーのJPEGのサムネールを見て、補正したい写真と同じ名前のMPOファイルを、Pixiaにドラッグします。

起動したPixiaにMPOファイルをドラッグする。

起動したPixiaにMPOファイルをドラッグする。


Pixiaで3D写真のMPO画像を開くと、下図のように赤青めがね用の「アナグリフ」画像として開きます。
Pixiaに3D写真のMPO形式画像が開いたところです。

Pixiaに3D写真のMPO形式画像が開いたところです


「赤」が左目から見た画像、「青」が右側から見た画像、つまり左右2つの離れたレンズで撮影した2つの画像が、2つのレイヤーに重なって表示されています。左右の目(レンズ)は離れているので、2つのレイヤーはずれて表示されています。

これでは写真の明るさや色味がよくわからないので、これを通常の写真のような表示に変えます。

「レイヤパネル」の「Right」レイヤをクリックして選択します。レイヤが白表示になれば選択されている状態を表しています。

次に「Right」のレイヤ名のところをクリックすると、「レイヤ設定」ダイアログが開くので、「合成方法」を「アナグリフ」から「重ねる」に変更します。すると通常の表示に変わり、右目のみの画像が表示されます。

「合成方法」を「重ねる」に変更します。

「合成方法」を「重ねる」に変更します


通常の写真編集画像になります。

通常の写真編集画像になります


次のページでは、明るさとコントラストの補正を行います。

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